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TOP結婚の条件(ヒバツナ子)結婚の条件・かえるののろい(後編)


結婚の条件・かえるののろい(後編)
続きでございます。
ふらんくんはまもたんがおすきなようです。
おまけは後日投稿。

あの金食いアルコバレーノとは違うのだ。
金でフランを動かせると思ったら大間違いなのだと言ってやると、リボーンはにやりと笑って、当たり前だと頷く。

「んな事はわかってる」
「なら何なんですか」

つまらなそうに言ってやると、リボーンはにりと笑ってこっそりフランの耳元で言った。

「マーモンとあの王子、よくゲームで対決してたりするんだが、その時、負けた方が王女のかっこをするってのがあってな」
その言葉に、フランはピンと来た。
王子というのはベル先輩の事。

「負けた方が、王女のかっこって、まさか‥‥」

まさかベル先輩は‥‥。
こっそりと聞けば、リボーンは得たりと笑った。

「そう。そのまさかだ。あの王子、負けてな。その時俺が衣装調達したんだが、そのついでにちょっとこっそり写真とか撮ってみたりしてたんだよな」
「ベル先輩の、王女姿の写真、ですか?」

プリンセスベルの写真。
フランゆりマーモンばかりかまうつれない先輩。
なかなかフランの誘いに乗ってくれないベル。

「そーだぞ。受けてくれたら、わかるよな」

この依頼を受けたら、フランも見たことがないプリンセスベルの写真がもらえる。
リボーンはそう言いたいらしい。
フランはリボーンの瞳をじっと見つめる。
赤ん坊のつぶらな瞳だが、フランは知っている。
赤ん坊の純粋な瞳と違って、この瞳は色々な事を飲み込んできた瞳。
依頼を受けたら、フランは赤ん坊からプリンセスベルの写真がもらえるのだろう。

「ミーへの依頼料は、それですか」

確認のために聞いてみると、赤ん坊はしっかりと頷いた。

「そうだぞ」

返事を聞いた途端、フランの頭のなかは切り替わった。
最早面倒のめの字もない。
今のフランの頭のなかにあるのはまだ見ぬプリンセスベルの写真の事ばかり。
フランは今まで渋っていたのが嘘のような素早さで態度を変えた。

「わかりました。それならそうと早く言ってくださいよ。完璧に依頼をこなしてみせます。任せてください」

フランが頷くとクロームの足と槍が背中からなくなった。
フランは素早く立ち上がり、さあ早く依頼わ言ってくださいとやる気満々だ。

「変わり身はえーな。骸並みだ」

先程のやる気のないフランとはまるで別人。
興味のあるもので釣ると骸並みに反応が早い。
さすがは師弟。
リボーンがそう思って言うと、フランが何を言っているんですかと否定した。

「師匠と一緒にしないでください。師匠はもっと変わり身早いです」
「俺からしたらどっちもどっちだが、ま、そーかもな」

呆れ気味な言うリボーンを無視して、フランが急かす。

「じゃあ、サクサク依頼をこなしますから、かけてほしい呪いを言ってください」

フランに言われても、ここにいる面々は具体的な呪いを考えていたりしなかった。

「かけてほしい呪い‥‥」

悩む京子。

「しょーもない、呪い‥‥」

悩むクローム。
そして悩むハル。

「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥かえる‥‥」

悩んでいたハルが、じっとフランのカエルのかぶりものを見つめ、適当に思いついた。
カエルのかぶりものを被った人がかける呪いなら、かえるの呪いなんてどうだろうか。
ハルのカエルという呟きを耳にした二人が、首を傾げる。

「かえる?」

クロームと京子が首を傾げるなか、ハルは自分が思いついたこのカエルの呪いが、しょーもなくてとてもいい感じの呪いのような気がしてきた。
ハルは自分の思い付きに瞳を輝かせ、言った。


「かえるの呪いなんて、どうでしょうか」




こうしてかえるの呪いはかけられた。
そしてこの恐ろしくもしょーもない呪いを解く方法は‥‥。





バタバタバタバタ。
忙しない足音とともに、リボーンの私室に乱入して来たツナは言った。

「リボーン!どうしよう。恭弥さんが、すっごく可愛くて面白くなった!」

ツナのそばにはお約束のように雲雀がいる。
こちらは足音どころか気配もさせずに来た。
もちろん、いくら雲雀が気配を消そうともリボーンにはすぐにわかったが、リボーンは自分の教え子の騒々しさに頭痛をもよおした。
ボンゴレのトップなら、こーゆー時は気配を隠しておけ。
そして動揺するな。
リボーンはツナを説教しようと口を開きかけて、閉ざした。

「赤ん坊‥‥。ケロ」

リボーンが説教する前に、雲雀がリボーンを呼んだからだ。しかも語尾にケロを付けて。

「ぷぷっ。ヒバリ、いーざまだな。ぷぷっ」

わかっていた事とはいえ、漆黒を纏うボンゴレ十代目の最強の守護者が、語尾にケロをつけている。
普段のギャップを考えれば笑ってしまうのは仕方がない。
可笑しくなって笑ってしまったリボーンに、雲雀はむっとしたようだ。

「赤ん坊っ!ケロ」

咎めるように言ったが、語尾にケロがついていたら可笑しいだけで、迫力なんてまるでない。
リボーンが爆笑していると、怒った雲雀が無言でトンファーを構え、戦闘態勢を取ってきた。
ツナは夫の物騒な気配を感じ、ぎゅっと雲雀の腕に両手でしがみつく。
雲雀にはツナを振り払ってリボーンにトンファーを振るう事は出来ない。
しかもツナがしがみついた時に、雲雀の腕にツナの胸がふにゃんと当たって、雲雀は何とも言えない心地よさを感じて、腕を振りほどきたくない。
いつも触れている胸だが、こうして腕に押し付けられるようにして感じる感触はまた別の趣きがある。
ツナの腕を振り払う事なく大人しくしている雲雀に、ツナはほっとする。
腕を振り払ってリボーンと戦闘を始めたらどうしようとツナはちょっとどきどきしていた。
リボーンと戦闘し出したりしたら、雲雀はツナをちゃんと見ていてくれないだろうから、雲雀がリボーンと戦いはじめたりしたらいやだ。
ツナと一緒にいる時には、雲雀にはいつもツナだけを見つめてほしい。
他の誰かにかまったりしないでほしい。

「恭弥さん。俺、例え恭弥さんが語尾にケロケロ付けていても、恭弥さんを愛してます。恭弥さんへの愛は変わりません!ぷぷっ」

愛は変わらない。
でも、雲雀が語尾にケロケロ言っているのを思い出すと、ついつい笑いが込みあげてしまって、笑ってしまう。
昨日も雲雀には悪いが腹筋が筋肉痛になるのではないかという位笑ってしまった。
変わらず愛していますという言葉は、ツナにとっては紛れもない真実で、雲雀もわかっている。
ちゃんと言葉にして言ってくれるのは嬉しい。
嬉しいのだが‥‥。

「それは嬉しいけど、笑わないでくれる。ケロ」
「ぷぷっ。だって、だって、恭弥さんが、ケロとか言って、なんか、すっごく面白くて可愛い。もう恭弥さん可愛いっ」

ツナにとってはケロケロ言う雲雀はとても可愛くて楽しく思えてしまい、普段なら人前で抱きついたり、好き好きと言ったりしないのに、好きの言葉がすんなり出てくる。
ケロケロ効果、恐るべし。
雲雀に好きと言うツナは、やはりとても可愛くて、雲雀は自分よりも、妻である女性の方がずっと可愛いと力説する。

「つなよし。ケロ。君の方がずっと可愛いよ。ケロ」
「恭弥さん‥‥」

見つめあう、二人。
近付く唇。

「つなよし‥‥。ケロ」

そっとキスをする動作を取った二人だが、ツナの頬がぴくぴくと引き吊った。
そして、雲雀から顔を逸らし、キスを避け、爆笑し始めるツナ。

「ぷーーっ!すみません、恭弥さんっ。おっ、おかしいっ」

お腹痛いと言いながらお腹を抱えて笑うツナに、雲雀は不機嫌な様子。

「僕はおかしくない。ケロ」

リボーンの部屋に来ておいて、途中から部屋の主を放り出しひたすらいちゃこらしている二人にリボーンは冷静に突っ込みを入れた。

「おめーら、いちゃこらしてるだけなら俺は行くぞ」

面白いものも見れたし、ツナ思いの魔女達にこの結果を報告もしたい。
リボーンが勝手にやってろと立ち去ろうとしたら、ツナが待ってとリボーンを引き留めた。

「あ、ちょっと待てよ、リボーン。これ、一体どういう事なんだ?」
「どーしてそれを俺に聞く」

リボーンに聞くのは正解なのだがツナにそれを教えられるはずもなく、素知らぬ顔をして言うと、何かあったらリボーンに聞くという事が日常化してしまっているツナが戸惑いながら言う。

「いや、だって、リボーンは何でもよく知ってるし、何か変わった病気か、それか変な事にでもなったのかなって思って」

ツナがリボーンに何かを聞くのは当たり前。
雲雀は昔は別に何とも思わなかったが、今は自分がツナの夫であるのに、夫である自分よりもリボーンを頼りにしているかのような妻を日々目にして嫉妬心が疼く。
けれど何も言わない。
リボーンは、ツナと雲雀をくっつけようとした存在だし、雲雀がツナに対してひどい誤解をして冷たく当たっていた間もずっとずっとツナを支え続けた存在。
時に夫である自分よりも妻が頼りにしているのがリボーン。
ツナにとって、なくてはならない絶対の存在。
実際、雲雀のケロケロ病(仮)が発覚してからツナはすぐにリボーンの所に駆け込もうとした。
しかし雲雀は今は夜だし、一晩経てばなおるかもしれないとツナを止めた。
が、朝起きても治っていない雲雀の言葉を聞いたツナが爆笑しながらリボーンの所に行くと言い出した。
いつもなら朝からあまい雰囲気でいちゃいちゃして、朝から二人でたのしんだりするのに、ひたすら爆笑する妻に、今日は何も出来なかった。
雲雀はふーっと欲求不満のため息をつき、ツナを見つめたが、ツナは雲雀を見ていない。
彼女が頼りにしている家庭教師を見つめている。

「病気ならシャマルにみてもらえ」

にべもなくあっさりと言ったリボーンに、ツナがぷーっと頬を膨らませた。

「シャマルは男は看ないよ。それに病気とは限らないし」
「ま、そりゃそうだな。ヒバリは病気じゃねーし。かかったのは、病気じゃなくて、呪いだ。ボンゴレに伝わる恐るべき呪い。カエルの呪いだ」
「カエルの呪い!?」

それまんまじゃないか?
ツナは呪いの名前そんなんでいいのとどうでもいい事を聞くが、雲雀は真剣だった。

「それは何?ケロ」

雲雀は真剣だが、雲雀が真剣であればある程笑いを誘うのはどうしてだろうか。
多分絶対に語尾にケロが付いているからだと思いながらツナは吹き出した。
笑うと腹筋が痛いのだが、笑いの発作が収まらない。
ツナがひーはー苦しそうに笑っている間もリボーンは呪い説明を始めた。

「そのまんまだ。カエルの呪いだぞ。昔々、ボンゴレの当主の寵愛を欲した女がいてな。そいつが時のボンゴレの当主の妻に呪いをかけたそうだ。あまりにも愛されている妻が憎かったらしい。その時の呪いは時を超え、忘れた頃にやってくるらしーぞ。ボンゴレボスが特に心酔した人間に手当たり次第いきなり襲いかかるらしい。恐ろしい呪いだが、害は特にねーよ。語尾がケロケロ言うだけだ。ま、かかっちまったのは不運だったって事で諦めな」

完全なリボーンの捏造だが、ボンゴレの歴史のどこかを探せば多分似たような話が出てくるはずだから大丈夫だろう。
リボーンは嘘が真実であるかのように語った。
こーゆーのは適当に作った話を信じさせたもの勝ちだ。
こんな馬鹿馬鹿しい呪いなんて普通に転がっているはずもないのに、呪いにかかったあげく妻に爆笑されてばかりの雲雀は理性の半分位を失い冷静な判断が出来ないらしく、信じてしまったようだ。

「呪いを解く方法はないのかい?ケロ」

リボーンに解呪の方法を聞いてきた。
解呪の方法は、もちろんある。
呪い同様嫌がらせに満ちた解呪の方法だ。
リボーンはそれを教える前に、ぷっと笑って言った。

「呪いを解く方法は、一応ちゃんとあるぞ。‥‥しかしヒバリ、けっさくだな」

ツナと一緒に笑ってやると、雲雀のこめかみに血管が浮いた。
どうやら怒っているらしい。
まあ当然だろう。
怒っていても諸々の事情でリボーンに手を出す事が出来ない自分にも腹を立てているようだ。

「この呪い、どうやって解くんだい?ケロ」
「やけに気合いが入ってるけど、そんなにケロケロが嫌か?」

まあ、当然嫌だろう。
雲雀と喋った相手を全員咬み殺し、ケロケロを忘れさせたいと思う位嫌だろう。
しかしツナが止めるのでそれも出来ていない様子。
ただひたすら笑いを堪えられたり笑われたりするなんてプライドの高い雲雀にとっては我慢ならないはずだ。
それをわかっていながら聞くと、雲雀は当たり前だよと不機嫌丸出しで答える。

「嫌に決まってるよ。ケロ。昨日もシテた時にいちいち笑われて爆笑される身にもなってほしいよ。ケロ。おかげで僕は欲求不満だ。ケロ」

雲雀から帰ってきた答えはリボーンの思っていたものと少し違っていた。
ようするに、雲雀が何か言うたびにツナが笑ってばかりでちゃんとえっちが出来ないからむかついていたとの事だった。
他者に笑われるのもむかつくが、一番の理由がツナとのえっちとは‥‥。
今の今まで笑っていたツナは、雲雀の言葉を聞き、半笑いで自分と雲雀を見てくるリボーンの視線に真っ赤になって、雲雀を見つめて講義した。

「きょっ、恭弥さんっ!何恥ずかしい事言ってるんですかっ」

「君は僕が何か言う度に笑って、しかも最終的には爆笑した。ケロ」
あれはとてもショックだった。
昨日も出来ず、今日も出来ない。
おかげで昨日から欲求不満だ。
可愛いひとがすぐそばにいて、雲雀を拒んだりしていないのに出来ないというのは拷問だ。
前にもあったが、あの時は仕方がないと思っていたが、今は違う。
雲雀は何も悪い事をしたおぼえはないのにお預け。
欲求不満が募ってむかむかイライラしている
雲雀がすごい迫力で呪いの解き方を聞いて

「そりゃ、ご苦労様だな。呪いだが、解く方法もあるぞ」
「教えなよ。ケロ」
「おう。任せろ。その方法は、な‥‥」

思わせぶりなリボーンに、ツナがこくりと息をのみ、雲雀も真剣な表情。

「その方法は?」
「その方法は?ケロ」

ツナと雲雀が同時に聞くと、リボーンはごくあっさりと言った。


「10日間の禁欲。つまり、10日間、えっち禁止ってやつだ」



ようするに、呪いを解きたいなら10日間えっちをするなという事だ。










―――そして10日後
今回の事を企んだ魔女達はというと?


「で、結局呪いは解けちゃったのね」

ため息と共に、京子が実に残念そうに言い、クロームが感心したように呟いた。

「雲雀さん、禁欲したんだ‥‥」
「はひー。頑張っちゃったんですねー。ケロケロ言う雲雀さんは面白かったのに」
「まったくだわ」
「残念ね」

ケロケロ雲雀に爆笑していた三人は口々に残念だわと言うと、リボーンがその後の事について詳細を話していく。

「ヒバリは10日以上の鬱憤が溜まってたからな。おかけでツナは今日使いものにならねー」

ようするに、雲雀の10日間の欲求不満を一身に受けてへろへろだという事だ。
魔女三人は雲雀恭弥許すまじとまた思いを新たにした。
彼女達の大切な存在、沢田綱吉と結婚しただけでも許し難いというのに、結婚したなら仕方がない事とはいえ、彼女を自由にしているのだ。むかつく以外の何物でもない。
特にここにいる三人は雲雀の過去を知り、ツナがそれに心を痛めていた事も、雲雀がツナにひどい事をした事も知っている。
それを考えれば雲雀が幸せなのが許せない。

「禁欲は失敗だったわね」

額を指で押さえ、ため息まじりに京子が言うと、ハルが頷く。

「ツナさんに負担がかかってしまいました」
「でも、ツナ君とえっち出来ない雲雀さん、すごい人相だったわね」

それは少し楽しかったと京子がにやりと笑った。
まさしく鬼の形相だ。
ツナとえっちが出来ないからといってその辺りにあるむかつくものを片っ端から咬み殺していった雲雀。
あのイライラ感は実に楽しかった。

「あんな禁欲、結婚してから、そう何度もないからな」

リボーンが禁欲中の雲雀を思い出し、にやりと笑う。
京子の言う通り、あれはかなりキてた。
あんなのは、前にツナにひどい事をして、その時に禁欲したのと、女性陣がツナを連れて勝手に旅行に行ったために雲雀がひとりぽつんと取り残されたあの時以来だ。

「禁欲といえば、旅行の時とかも雲雀さん、ひどかったらしいわよね。ああ、そういえば、あの離婚の危機の時にもしてたわよね。禁欲」

嫌な事を思い出してしまったと京子が顔を歪める。
あの時はとても腹がたった。
わざわざツナ君を傷つけないでと言ったにも関わらず、雲雀はツナを傷つけた。

「いっそあの時離婚しちゃえばよかったのに」

低い声でぼそりと洩らしたのは紛れもない本音。

「まったくだわ。でも‥‥あの時ヒバリさんと離婚したら、ボス、今でもずっと悲しいまま‥‥」

雲雀とは離婚してほしいと思う。
雲雀にツナはもったいない。
でも、ツナが好きなのは、雲雀。
ツナは雲雀がよくて、恋愛という感情でいえば、おそらく雲雀しか愛せないし、愛さない。
ツナには昔から雲雀だけ。
忘れてくれたらと思う事が何度もあった。
ツナ本人も、雲雀への想いを忘れ去りたいと思っていたようだが、どうする事も出来ないツナはただひたすら一途に雲雀を想い続けた。
ツナには雲雀しかいないのだと、本当は彼女達にもわかっている。
自分達がどれだけツナを思っても想いは届かないし、叶えられない。

「そうですね‥‥」

ツナには雲雀だけだから、雲雀と別れるという事になればツナは悲しむ。
だから、これでいいはず。
でも、それをわかっていても感情は付いていかない。
付いていかないからこそ彼女達はひたすら自分勝手な雲雀が嫌いなのだ。

「それにしても、雲雀さんはむかつくわね。ツナ君が拒否しないのをいい事にやりたい放題」
「うらやましい‥‥と骸様が言ってる」
「ハルもうらやましいです。ハルだって、ツナさんが好きなのに‥‥。なのに、雲雀さんが‥‥」

らしくなく、しゅんと落ち込むハルだが、ここにいる皆、ハルと同じ気持ち。
ツナが好きなのに、雲雀に取られてしまった。
ツナが好きだからこそ、雲雀がさらっていくのを見ていた。
嫌がらせしたり、邪魔したりしながらも本気で邪魔したりはしなかった。
ツナが好きな人が雲雀でないなら絶対に雲雀をツナに近づけたりなんかしなかったし、結婚だってどんな手段を使ってでも妨害した。
それをしなかったのは、皆、ただただツナが好きだから。
愛する人の幸せを願って、そのために自分の想いを殺して笑ってツナを祝福して、のろけ話だって聞いてしまえる位、好きだから。
ここにいる皆、ツナは好きだ。
しかし当然の事ながら雲雀の事は大嫌いだ。
雲雀はいい人ではなく、悪い人。
どう考えても悪い人。
ツナには相応しくない人だ。

「本当にむかつく男だわ」

京子が吐き捨てるように言った。

「まったくです」

しゅんとしていたハルもぷんすかしながら京子に同意し、クロームも頷く。

「ええ。むかつくわ」そんなツナ大好き三人組の魔女達は、懲りずに言い出した。
「今度はどうやって仕返ししようかしら」

いつもツナが聖女の微笑みと言う京子の微笑みは清らかだがどす黒い迫力。

「本当に、何にしましょうか」

クロームも雲雀を酷い目に合わせる気満々だ。

「ハルも協力します!」

落ち込んでいたハルだが、好きな人のためには落ち込んでばかりもいられない。
ハルもまた新たな目標を持って立ち向かわなければならない。


そんなこんなで魔女会議はまだまだこれから。
雲雀の不幸もまだまだ終わらない。
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