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TOP兄と妹が~(ヒバツナ子)兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 30


兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 30

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真っ赤になってまた固まったツナの頬をつんと突っついた雲雀は無表情ななか、上機嫌な様子で腕のなかにいるツナを軽く抱き直して囁く。

「かお、まっか。可愛い綱吉なら、僕の事、呼び捨てでいいのに。照れてるのかな」

普通は照れて当たり前だ!
むしろ照れない方がおかしい!
ついでに兄を呼び捨てなんて無理。
絶体無理。


この雲雀恭弥はさっきから何度もツナの事を可愛いと言っている。ツナの事を可愛いと言うなんて、この雲雀恭弥はニセ雲雀恭弥なのかもしれない。
ツナに甘いしツナに優しいし、ツナの事を可愛いって言うし、今日の雲雀は全力でおかしい。


やっぱりニセ?
ニセなのか!?


ツナは雲雀にそう突っ込みを入れたかったが言えるはずもなく、真っ白に漂白された頭のなかで、ニセ雲雀恭弥じゃなかったら、これはツナの夢なのかもしれないと思ってバレないようにこっそり自分の手の甲を思いっきりつねってみた。


痛い。


夢ではないならニセ雲雀恭弥!?
お兄ちゃんは宇宙人に誘拐されて昔のお兄ちゃんみたいに優しいお兄ちゃんになるように改造手術されたのかもしれない。
ツナがつい先頃見たテレビ番組の事を思い出して、兄・宇宙人に改造された説を展開し、今の状況がどういう事なのか理解しようとしたが無理だった。
雲雀がいきなり昔のように優しくなった理由がツナには理解出来ない。
ツナが色々な事をぐるぐる考えて頭をいっぱいにしていると、雲雀はそっと頭に手を置いて、髪をすくようにゆっくりと撫でてくる。


大好きだよ。落ちついて。大丈夫だからね。恐くないから。


雲雀に髪を撫でられ、そう言われた気がしたツナは、緊張のあまりはりつめていた心の糸がふつりと切れた。
緊張の糸が切れたツナは、ぱんぱんに膨れていた風船から一気に空気がぬけたような感覚を味わう。
ふしゅーという音とともにツナのなかにあった緊張や心配といった空気がどんどん抜けていく。

緊張感がなくなってしまったツナはもうへろへろ。

雲雀に支えられてはいたが、今まで緊張していたからなんとか立っている事は出来た。
しかしその緊張がなくなってしまったらもうダメ。
本当に立っていられなくて、今は雲雀の腕に腰を抱きしめられて支えられながら、やっと立っていられるだけ。
ツナの顔は熱でもあるのではないかという位熱いので、雲雀も指摘した通り、きっと真っ赤になっているだろう。
ちょっと雲雀にかまわれた位でへろへろして立てなくなるし、ツナは自分に何がおこったのかよくわからなくなってきた。
雲雀に大丈夫と慰められてもわけもなく不安で仕方がなくて、雲雀にぎゅっと抱き付いて安心したいと思ってしまう。
昔のツナは、不安や心配があればいつも雲雀に抱き付いて、しがみついていた。
雲雀はそんなツナをだっこして髪を撫で、大丈夫だよと言ってくれた。
雲雀に抱き付いてだっこされたらツナのなかの不安はたちまちどこかに行ってしまったので、また雲雀に抱き付いて慰めて欲しいと思った。
だが、今雲雀に抱きついたら不安を取り除くどころか余計に不安になりそうな気がして出来ないし、抱き付いて雲雀に拒絶されたら嫌なので今のツナは雲雀に抱きつく事自体出来ない。
緊張の糸が切れたとはいえツナの頭のなかはまだぐるぐるで、自分がどうしたらいいのか、どうするべきなのかわからない。
ツナにわかるのは、雲雀がツナを愛しそうに見つめている事。
そしていつもと違う雲雀のあまく優しい態度。
ずっと求めていた事が大安売り状態になっていて、あまりの大奉仕ぶりにツナの小さな許容量は爆発。
これが夢でない事はさっき手の甲をつねって確認したけれど、ずっと望んでいた事以上の事が大量におきたため、今日は何かのお祭りか夢だろうかと思ってしまう。
ツナが小さな脳みそをいっぱいにしていると、事態を見守っていた京子がそっと声をかけてきた。

「ツナ君、すごく嬉しそう。ヒバリさんが迎えに来てくれた事がよっぽど嬉しかったんだね。よかったね、ツナ君」

第三者の声がしたらツナの心も少しは落ち着くだろうと思って京子が声をかけると、ツナは赤い顔を余計に赤くして、あ、とか、う、とか声にならない単語を口にした。
多分照れているのだろう。
ツナは雲雀が冷たい事でずっと悩んで傷ついていたから。
ツナは混乱してはいるが幸せそうな、嬉しそうな顔をしている。
京子は嬉しそうなツナの顔を見て、よかったと思った。
雲雀の腕のなかで幸せそうなツナを見ると胸がずきりと痛むが、ツナが幸せそうにしているのなら、京子も幸せになれる。
ずきずきと胸を刺す痛みには目を瞑り、にこやかな顔をして予め用意していた台詞をツナに言う。

「ツナ君も嬉しそうだし、今度からヒバリさんに迎えに来てもらったら? 最近痴漢も出て物騒だし、ヒバリさんが家まで送ってくれるなら私も安心できるわ。ねえツナ君、ヒバリさんに迎えに来てもらえば」

最近痴漢が多けれどツナには雲雀という最強のボディーガードがいるから、雲雀にツナを送らせればいいと思ったのは京子だ。
最強のボディーガードであると同時に最悪の危険人物なのだがその辺りはもういい。
とにかくツナを一人で帰らせたくない京子は雲雀をとことん利用する事にした。
雲雀もツナの事となると利用されているのがわかってむっとしながらも京子に利用されてくれるので話が早くていい。
雲雀に送ってもらえばいいと言った京子の言葉に「そんなの無理」だとツナが言い出さないうちに雲雀が頷いた。

「そうだね。最近痴漢が多いし。心配だから、綱吉は僕が毎日家まで送るから、安心しなよ」

この雲雀の返事に驚いたのはツナだ。


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