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TOP兄と妹が~(ヒバツナ子)兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 28


兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 28

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「じゃあ、聞いておいてあげるから、言ってごらん」



雲雀がツナの唇をするすると指で撫で、さあ言ってと促すようにいう。
言ってと言われても、ツナには何を言えばいいのかわからない。
その上雲雀に唇を撫でられる度に唇がくすぐったくて、唇に触れられているだけなのにからだがぞくぞくして、頭がぼんやりしてくる。
ツナはぼんやりする頭で思った。


唇を撫でられた位でへろへろするのは、おかしい。
ちゃんとしゃっきりしないとだめ。


ツナは唇にある雲雀の手に自分の息がかかるのが恥ずかしくて、出来るだけ息がもれないようにしようとするが、無理。
我慢しようと思えば思うほど色々我慢出来ない。


雲雀の手に、ツナの息がかかってしまう。


だめだめだめ。早くこの手をどかさないと。
ツナは雲雀の手をどかそうと思うのだがなぜか身体がうまく動かないので、持ち主の言う事をまったく聞かない身体の事は諦め、雲雀が何を求めているかを聞いてみようと思った。
しかし聞いてみようと思っていても、今のツナは口を開くと変な声が出て来そうだし、雲雀の手に息がかかりそうなので口をひらきたくはない。
気を抜くと口から溢れる自分のものとは思えない、どこか悩ましい声を我慢して、ツナは口を開いた。

「んっ、な、何を、ですか?」

雲雀の手に息がかからないように、変な声まで一緒に出ていかないように。
それを考えて口をひらいたがやはりうまくはいかず、あまい声が少し混じってしまう。
雲雀はそんなツナが可愛くて可愛くて仕方がない。
今まで可愛い可愛いとは思っていたが、快感を堪えるような表情や雲雀を見つめる潤んだ瞳がびっくりするほど魅力的で、もっとイイ顔をみてみたいと思ってしまう。
何を言えばいいのかというツナの疑問に雲雀は小さな笑みを浮かべて、ぼんやりとしているツナにもわかるように、わかりやすく答える。

「名前。僕の事、ヒバリさん、じゃなくて、恭弥って言わないと。綱吉が僕の事、ちゃんと恭弥って呼べるかどうか。今は言わなかったけど、いつも恭弥って言ってたから、言えるよね。聞いておいてあげるから、言ってごらん」

雲雀の言葉に、ツナは戸惑う。
恭弥と呼んでいたのは随分昔だし、呼び方だって恭弥ではなく、「恭弥」の下に「お兄ちゃん」がついていた。
雲雀が言ったのは、お兄ちゃんを取った名前、恭弥。ツナに兄を呼び捨てにしろというのだろうか。


「あ、あ、でも、あの時は」


あの時は恭弥の下にお兄ちゃんがついていた。


そう言おうとしたツナだが、お兄ちゃんと言ったらお仕置きだと言われている。
ツナが兄を恭弥と言ったあの時はずっと昔で、恭弥の下にお兄ちゃんという単語がついていた。
それを雲雀にどう言えばいいのか口ごもっていると、雲雀はツナを見つめて目元をゆるめ、近くにいるツナにだけわかるように、悪戯っぽくくすりと笑う。

「うん。僕の事、名前で呼んでた、アノ時の綱吉は、可愛かったよ。もちろん、綱吉はいつでも可愛いけどね。ほら、言えるよね、綱吉」

雲雀は教室内にいる生徒達にも聞こえるような声でわざと誤解を招くとわかる言い回しをする。
雲雀の言うアノ時というのは昔々ツナが小さな頃、雲雀の事をうまく名前で呼べなくて、きょーきょー言っていた時や、恭弥お兄ちゃんと言っていた時の事だ。しかし何も知らないものが聞けば大きな誤解を招く言い方。
生徒達は雲雀の策略にはまり誤解した。しかし男女の事にうといツナには雲雀が使った誤解を招く言い回しの意味はわからないため、そのまま過去の自分の事を言われていると思って、雲雀に過去の自分も今の自分も可愛いと言われたみたいな気になって真っ赤になり、何を言ったらいいのかわからなくなって、口をぱくぱくさせる。


雲雀の事を名前で呼ぶ。


それは、わかっている。


でもそんなの無理だし出て来ないし。


ツナが一人でわたわたしていたら、雲雀が耳元に唇をくっつけ、ぺろりと舐めた。
ひゃっと声にならない声を上げ、びくりと震えながら小さく飛び上がって驚くツナに、雲雀はそっと囁いた。



―――ちゃんと言えなかったら、お仕置きだよ。




ツナにだけ聞こえるような声は、蜜のような甘さを含む夜の闇のような声。
深く甘い声はツナのなかに静かに浸透し、ゆっくり、ゆっくり、雲雀恭弥という毒がまわる。


耳元に唇をくっつけ、こっそり囁かれた言葉。


耳を軽く舐められたのにもびっくりしたが、今はそれどころではない。


言えなかったら、お仕置きと言われた。


雲雀のその言葉に、ツナはどうしようと眉を寄せる。
さあ早く言ってとばかりに雲雀が指の腹でツナの唇を撫でる。
ゆっくり、ゆっくり、ツナの唇を撫でる指は、早く名前を言ってとねだっているみたいだが、唇を撫でられたらくすぐったくて、ぞくぞくして変になりそう。



ねぇ、はやく――



そう耳元で囁かれた声のあまさに、頭がぼんやりする。
抱き寄せられて感じる雲雀の香りもいけない。
さわやかでありながらあまい香りは吸い込むと頭が麻痺したみたいになって、いつも動かない頭が余計動かなくなり、困ってしまう。

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