FC2ブログ
TOPスポンサー広告兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 27


スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ:スポンサー広告
TOP兄と妹が~(ヒバツナ子)兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 27


兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 27


-----------------------------

雲雀はツナの鞄を持ちながら軽く腰を支えていた手でぐいとツナの身体を自分の方に向けて、もう片手でツナの頬から顎にかけて包み込むようにして、倒れていた教師に向けられていたツナの顔を自分の方に向ける。
力は入れない。
昔からずっと大事にしてきた少女に触れる時は、傷つけたりしないように、いつだってそっと、大切に触れている。
鳥の羽で撫でられるように、一度ふわりと撫でられたツナは、雲雀に顔を取られてしまい、ばっちり目があってしまう。


顔を逸らそにも逸らせない。


雲雀の手にはまったく力が入っていなくて、ただツナの頬に手を添えているだけのようだが、優美な見かけとは全然違うかたい手のひらが時折ツナの頬を柔らかく撫で、指先ですりすりとツナの顔をくすぐるようにしてくる。
雲雀はただツナの顔に手を添えているだけだし、多分ツナはすぐにでも顔を離す事が出来るはず。
でも、出来ない。


雲雀がツナに触れている。


ずっとずっとあまえたかった。
昔みたいに髪や頬を撫でてもらったり、抱きしめて欲しかった。


大好きなお兄ちゃんにやっと触れてもらえたのに、自分から放棄するなんていや。


これを逃すと、ツナは次いつ雲雀に触れてもらえるのかわからないのだ。
雲雀に触れられるとすごくどきどきして、このどきどきは兄相手に感じてはいけないどきどきのような気がするが、どうせ今だけだしと思ってツナは不可解な動悸とときめきに目を瞑った。
頬を撫でられ、ばっちり雲雀と目があってしまったツナは、あまい瞳で見つめてくる雲雀に言い知れない焦りのようなものを感じた。
雲雀と目があって、雲雀に見つめられてしまったツナのなかには、先程まで確かに頭のなかにあった床に倒れている教師を助けなければという事などまったくない。
ただ雲雀の事で頭がいっぱい。
真珠のように輝くパウダースノーの肌をあまい色に染め、ツナははちみつのようにあまく濡れた瞳を瞬かせて雲雀を見つめるが、何故か恥ずかしくなってそっと瞳を伏せる。


見られると、どきどきする。


見られて恥ずかしい事なんて何もないはずなのに、何故か恥ずかしい。


雲雀の服にしがみついて、思いっきりだきつきたい。


そうしたら赤くなっているツナの顔も見られないし、ずっとだきついてあまえたかったツナの欲求も満たされるのだが、今はとても優しくて少し昔に戻ったみたいな感じだが、本当なら、雲雀はいつもすごく冷たい。
今ツナが不用意に雲雀に抱き付いたりしたら、調子に乗るなと突き放されたりするかもしれないので、それは嫌だ。
雲雀に見られるのは何故か恥ずかしいし変な感じだからとりあえず離れたいけど、離れたくない。
ツナのなかの何かが雲雀とは離れた方がいいと言っているのに、ツナは雲雀に抱き付きたくてうずうずする。
自身の不可解な感情を持て余しているツナは、どうして自分がこんなに雲雀に抱き付きたいのか、見つめられてどきどきするのか、恥ずかしいのかよくわからない。
ツナの初恋は当然大好きなお兄ちゃんで、でも幼稚園の時にツナとお兄ちゃんは兄妹だから結婚出来ないとお友達に言われてショックで寝込んでしまった位だが、その後ちゃんと立ち直った。
雲雀はツナの事が一番好きだよと言ってくれたし、ツナがこんなに雲雀を好きなのは雲雀がお兄ちゃんだからで、自分のなかにある好きは結婚する人に感じる好きではなく、お兄ちゃんに感じる好きだよと言われて納得したからだ。


ツナが雲雀に対して感じる好きは、兄に対しての好き。
だから、今ツナが感じているこの感情も兄妹の好きのはず。
今まで雲雀以上に好きな人が現れなかったのは、お兄ちゃん以上に素敵な人がいなかったから。


ツナはいつまでたってもお兄ちゃんっ子で、なかなかブラコンから卒業出来ない。
お兄ちゃん相手なのに、こんなに顔が近かったらキス出来そうなんて考えるのは変。
薄い酷薄そうな唇を見て、あの唇に触れてみたいとか、抱きつきたいとか、抱きしめて欲しいとか、ツナのお兄ちゃんだから誰も見ないでとか取らないでと思うのはどうしてだろうか。

ツナがブラコンを卒業出来ないから?

大好きなお兄ちゃんを独り占めしたいとか、もっと甘えたいとか、もっとツナにかまってツナだけ見てとか、普通の妹はお兄ちゃんに対してそんな事を思うのかな。
友達の少ないツナはそういう事をあまり他の人に聞いた事はないが、同じく兄がいる京子にはちらっと聞いた事がある。
ツナがずっと思っている事をそれとなく聞いてみた時京子は、ツナ君がそれを普通の事だと思うなら、多分それは普通の事ねと言った。
感じ方は人それぞれだから百人いれば百通りの感情があると言っていた。
その時のツナは京子の言葉になぜか安心して、そして納得した。


すごい勢いで鼓動を打つ胸。
自然と熱くなる息。


ツナはどうして自分がそんな反応をしてしまうのか深く考えず、雲雀のなすがまま。
雲雀は自分の腕のなかで大人しくなった少女を見つめ、頬や髪をちょこちょこ撫でながら、ゆっくりと囁く。

「綱吉、いつも言ってるよね、呼び方。僕の事は、ヒバリさんじゃなくて、恭弥。まったく、いつまでたってもおぼえない子だね」

ツナにヒバリさんと呼ばれた雲雀は不満だった。

ツナだって本当は雲雀姓なのだ。

なのに兄を自分と同じ名前のヒバリと呼ぶのはおかしい。
名前で呼んでほしい。
雲雀はこの際だとばかりにツナに下の名前で呼ばせようと咎めるように言うが、今の雲雀の声はただただあまったるく、咎めているようには聞こえない。
名前の呼び方を注意されたツナも雲雀に怒られているとは感じなかったが、注意されたのでつい反射で謝ってしまう。

「あ、俺‥‥すみません」

とりあえず謝ったからもういいかなと思ったツナだが、そうはいかなかった。


スポンサーサイト

カテゴリ:兄と妹が~(ヒバツナ子)
Back | Top Page | Next
Comments

コメント投稿













管理者にだけ表示を許可する


| Top Page |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。