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TOP兄と妹が~(ヒバツナ子)兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 26


兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 26

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「おい、君、ここを一体どこだと思っている。神聖な学舎で何をするつもりだ! 沢田、大丈夫か? この男に脅されて、無理矢理言う事を聞かされているのか? 先生は沢田の力になるから、言ってみなさい」

二人がキスしようとしているのを見た教師は京子にかけられた石化から我に帰り、ツナの肩を掴んで慌てて二人を引き離し、止めた。
教師に肩を掴まれたツナがぱちりと瞳を開くと、目の前近い場所に雲雀の顔。
端正な顔を近くに見て焦るが、雲雀はどこか不機嫌。
ツナに対してではなく、ツナ越しに誰かを見つめている。
ツナがそっと雲雀の視線の先を辿ると、そこにはツナの肩を掴む教師の姿。
雲雀は教師を見つめながら、確かに不機嫌な表情。
キスしようとした所を止められてしまったのだから不機嫌にもなる。
むっとして眉を寄せていた雲雀だが、キス出来なかった事は残念だったが、止まる事が出来てほっとしていた。
しかし、どうやってキスが止まったのかを考え、深い闇を孕む冷ややかで鋭い瞳ですっと教師を見つめた。


ツナの肩に、教師の手。


大切な家族に、可愛い妹に、最愛の少女の肩に、自分以外の誰かが触れている。
雲雀は自分以外の誰かがツナに触れたりするのは好きではない。
本来なら自分以外の男がツナのそばに近づくのも許せない位で、笹川京子にある程度男に慣れておかないと色々困ると説得されなければツナを女子校に放り込んでいた。
笹川京子はツナから完全に男性を遠ざけたら具体的にどう困るのかを雲雀に説明してから、小さな頃から女子校に入った場合の弊害も雲雀に説明して、ツナを女子校に入れるなら中学校を卒業してからにした方がいいと言い、雲雀もその通りだと頷いた。
ツナが並盛中学に通っているのは笹川京子の説得と、雲雀の息がかかっているからという理由。
本当なら雲雀はツナを男に近付けたくない。まして触られるなどとんでもない事だ。
雲雀はツナにキスしようとした最中、教師が近付いてきたのはわかっていた。
普段の雲雀なら自分のそばに教師が近付く前に軽くトンファーを振るい、片手で咬み殺している。
ツナとキスしながらだって咬み殺せる相手。
そんな相手を前にして雲雀が動かなかったのは、自分のなかに迷いがあったから。


キスしてはいけない。でもキスしたいという迷い。


雲雀は勝手にツナに触れられた怒りで魅惑的な唇の誘惑をはねのけて、言った。


「僕の綱吉にさわらないでくれる」


雲雀は当然のように僕の綱吉と言い、当然のようにトンファーを振り上げる。


―――がつん


一瞬。
すべてが神速の速さで起こった、ほんの一瞬の出来事。
生徒達は、雲雀がトンファーを出した途端教師が倒れたように見えた。
がたんと音を立て教室内の床に倒れ伏す教師を見て、教室内には今まで以上の緊張が走り、ぴんとはりつめた空気。
この一瞬で一体何が起こったのか誰もわからなくて、今度は自分の番かもしれないと思い恐々とするが、そんななか京子だけは平然としている。
まるでこの展開はすべてわかっていたとでもいうように、何でもない表情。
雲雀に対して怯えるわけでもなく、かといって雲雀の行為をいさめるわけでもない。
観察者の瞳で雲雀を見つめ、愛しさと優しさのなかに少しのせつなさと一滴の悲しみが瞬く瞳でツナを見つめる。
雲雀の腕のなかで幸せそうにしている愛しい親友の姿。
その親友は倒れた教師を見て、雲雀を見て、また教師を見てから慌てて倒れた教師に駆け寄ろうとして雲雀に止められた。
じたじたと雲雀の腕のなかで小さく暴れるが、雲雀がツナを離すわけがない。
今離したらツナが教師に駆け寄って介抱しようとするのがわかりきっているからだ。
嫉妬深い雲雀がそんな事を許すはずもなく、じたじたしているツナは上目遣いにちらりと雲雀を見つめた。
雲雀の気持ちを知らないツナは、自分は雲雀に嫌われていると思い込んでいるので、すぐに離してくれるはずと思ったようだが、一度ツナをその腕におさめてしまった雲雀がツナを離すはずがない。ましてツナは雲雀が手を離したら倒れた教師の元に駆け寄ろうとするはずで、先ほどまでは軽くツナを支えていた雲雀だが、今は絶体に自分の腕から逃げられないようにしっかりツナを捕まえている。

「っ! きょ、ヒバリさん」

一瞬きょうやお兄ちゃんと言いかけてから慌てて言いなおしたツナは、いつもは近付く事も出来ない雲雀のそばにいることが出来るのでこの場所から離れたくはなかったが、雲雀に殴られたであろう教師が心配になり、ちょっとだけ離してくださいと言おうとしたが、その言葉を発する事は出来なかった。
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