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TOP兄と妹が~(ヒバツナ子)兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 23


兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 23
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教師が今まで見てきたなかで、ツナは一番好みの少女だ。
清純で、従順で、大人しく、男を知らない。
それとも、男を知らないように見えるが、もしかしてもうこの男に抱かれたのだろうか。
だが昨日の時点では探りを入れても何もよくわかっていなかったし、まだ誰も彼女に手をつけていないはずだ。
もちろん、目の前にいる、この嫌味な位美しい男も。
この偉そうな男も彼女を狙っている。いや、どう見ても恋人同士だが、男はまだツナに手を出していないはず。
偉そうで人を見下した尊大そのもの。この顔だけてすでに人生勝ち組のような男はツナをとても大事にしているように見える。
常識知らずで偉そうな態度といい、どこの世間知らずお坊ちゃんかは知らないが、大事にしている可愛い彼女のはじめてを彼女ごと奪われたりしたらさぞ悔しがる事だろう。
見るからにプライドが高く、自分の思い通りにならない事は何もないというような態度の男だ。こんな男を出し抜き彼女を奪うのはさぞ楽しいだろう。
教師は目の前にいる男が一体何者なのか、どういう存在なのかも知らず、新たにわき出た欲望にとりつかれ、どうにかしてツナを手に入れたいと考える。
雲雀の事を知らない教師は、とりあえず自身の正当性を主張してツナを取り返し、邪魔な男を警察にでもつき出すか何かして、その後はツナに事情を聞き反省させるという名目で生徒指導室に連れて行く。
二人っきりになればこっちのもので、ツナのような世間知らずな小娘を丸め込み、自身の手中におさめてしまう位簡単だ。
今からやるべき事を脳内でシュミレーションした教師は若いくせにやたら迫力がある雲雀からは目を逸らし、雲雀の腕に隠れたツナを見つめながら厳しい口調で言った。

「学校に不法侵入したあげく教師の前で生徒を誘拐するなど、許さんぞ」

雲雀はまだ自分に逆らってくる教師に呆れて眉を寄せる。この学校の教員教育は一体どうなっているのだろうか。
こう何度も邪魔されたあげく侵入者扱いされると正直不快だ。
ツナがいるからとりあえず我慢してやっているが、ツナがいなければ百万回程咬み殺している所だ。
さっぱりとしていながらもツナを見るいやらしくねちっこい視線も気に入らない。


やはり咬み殺す。


むかついた雲雀がトンファーを出そうとしたその時、そのタイミングを見計らったように、笹川京子が軽やかに立ち上がり、にこやかに、しかししっかり雲雀を見つめた。というか、睨んだ。
その顔には、私の作戦を邪魔したら、お兄さん、殺しますからねと書いてあった。
雲雀は京子に殺されるなどありえないが、ツナにないことないこと言われてはたまらない。
恐ろしい事にツナは京子の事を本当に天使のような少女だと思っていて、京子の言う事はわりと何でも信じてしまう。


京子は確かに天使かもしれない。


ツナにとっては本当に天使だが、雲雀にとってはとんでもなくおっかない天使だ。
本物の天使はツナのような少女の事で、笹川京子はツナとは正反対の意味での天使といえるだろう。
京子は笑顔一つで雲雀の行動を封じ、これまた問答無用、迫力満点誰も逆らえない無敵のキラキラ笑顔で教師に言った。

「先生、誘拐じゃないです。ツナ君は昔からヒバリさんのものですし、ヒバリさんがツナ君を誘拐とか、そんなの絶体にありえません。ね、ツナ君」

雲雀とツナの関係を知っている京子は雲雀がツナを誘拐してどうすると言いたい。
二人は一緒に住んでいて、どうせツナは雲雀のいる家に帰るのに誘拐しても仕方がない。というか、一緒の家に住んでいるのに誘拐する意味がない。
雲雀が別の方向に欲を出したら別だが、現時点で雲雀がツナを誘拐する事はない。
それを教師だけでなくツナにもふると、今まで雲雀の腕のなかでぬくぬくしていたためか、ツナはいきなり話を振られて驚いたようだ。

「えっ? 京子ちゃん?」

何の事とびっくりしている。
ツナは雲雀になでなでされていて、それに夢中でよく聞いていなかったが、話を聞いていたクラスメイトは京子のさりげない爆弾発言に爆発しそうになった。
特にツナを好きだった男子は爆死状態だ。
ライバルとなる相手が雲雀恭弥とは相手が悪すぎるし、ずっと前からツナは雲雀のもの発言にもぐっさりきた。
まわりの様子をちらりと観察した京子は心のなかで微笑んだ。
これで毎日邪魔だと思っていた虫が駆除できた。しかもこの噂はクラスの子を通じて急速に広がるだろう。

ツナは並中のアイドルだ。

京子はツナを守るために出来るだけ可愛くするようにして、自身も可愛らしさを演出しているが、ツナが可愛いのは本物。
並中では京子が一番可愛いだろうと言われているが、本当は違う。


本当に可愛いのはツナだ。


ツナは京子より、ずっとずっと可愛らしい。
並中のアイドルの一人であるツナと、並盛の有名人雲雀恭弥の噂なら京子が小細工しなくてもすぐに広がるはず。
雲雀恭弥の本命の恋人の噂なんてどうだっていいが、雲雀の相手がツナだというのは好都合。これで大抵の害虫はツナに手を出すのを控えるはずだ。
京子の狙いの一つはここにある。
京子の発言により、ツナは昔から雲雀のものだと思うだろうし、雲雀がツナを大事そうにしているのを見たらただならぬ関係だと思うはず。


京子が言った事は、悔しいが全部真実。


そして今現在の真実しか言ってないので、京子は雲雀とツナが恋人同士だとは言ってない。


言葉はうまくつかえば武器になる。

京子の言った言葉はそのまま噂にはならない。人の口を伝うとまったく別の何かになり、それこそが京子の望む結果。
ツナに対する虫除けスプレーになる。
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