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TOP兄と妹が~(ヒバツナ子)兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 21


兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 21

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ぎくしゃくと動いた彼はツナのクラスの担任で、ツナに補習をさせた教師だ。
教師は雲雀とツナに近付き、割って入った。

「君! 一体何を。今はまだHRが終わってないし、学校は部外者立ち入り禁止だ。出て行きなさい。沢田も、知り合いか?」

教師としては、極めてまっとうに自分の義務を果たしたのだが、教室内の生徒が僅かにざわめき、雲雀は不快そうに眉を寄せた。
雲雀に睨まれた教師は、その鋭い視線に怯んだ。
自分よりも随分年下に見える部外者の男。
ひどく落ちついているので年齢より大人びて見えるが、高校生か大学生位だろうか。
そんな相手にちらりと見られただけで気圧され威圧されたような気分になって、教師は焦った。
この男はいきなり学校に侵入してきて可憐な生徒にちょっかいをかけてきた不審者だ。
ここは教師として毅然とした態度でのぞまなければならない。
それに沢田綱吉には今日も補習してもらう予定でいるのでこんな男に邪魔されてたまるかと思ってしまう。
並盛中学に赴任してきた教師は、一目見てツナを気に入ってしまった。
教師はあやしまれないようにゆっくりじりじりツナに近付いて、教材の準備を手伝ってもらったりする名目でさりげなく二人っきりになろうとしたが、ツナにはいつも笹川京子がべったりひっついていて、ツナに声をかけるともれなく笹川京子もついてくる。
笹川京子は人気雑誌の売れっ子読者モデルなだけあって随分可愛らしく、なかなか好みではあるのだが、教師はツナと二人っきりになって、あわよくば色々したいと思っていたのに京子がいてはなかなか手が出せない。
いつもツナについてくる京子に対して、最初は自分に気があるのかと思ったし、二人まとめて可愛がってやろうと思っていた。
だが、京子はモデルなんて浮わついた事をしているのにひどくガードが固い。
表面上は柔らかく人当たりがいいが、教師が不埒な事を考え京子に接すると、軽やかでにこやかな笑顔でやんわり、しかしきっぱりと拒否されるし、教師がわざわざ用意した薬入りの飲み物や食べ物には一切手をつけず、モデルなので節食していると言って自分が所持しているものにしか口をつけない。それどころかグラスを倒して、沢田綱吉に用意した食べ物を飲み物ごとダメにしたりする始末だ。
ガードの固い京子がいつも沢田綱吉と一緒にいるため、教師が何とか沢田綱吉と二人っきりになろうとしても、何かと理由をつけて割って入ってくる。
その理由というのがいつもむかつく位に正統なので、教師には何もする事が出来なかった。
昨日だって補習の名目で沢田綱吉だけを誘ったのに、京子は自分も復習したいので補習に参加したいと言ってきた。
笹川京子の成績はトップクラスで、本来なら補習など必要のない少女だ。
教師はこの学校に赴任して、一番最初に校長から「沢田綱吉には関わるな」からから始まり、沢田綱吉に体育を受けさせるなとか放課後残らせるなとか補習はさせるなとかそういう事を聞いていたが、そんなの頭になかった。
どうして沢田綱吉という生徒だけが特別なのかと聞いたら、「ある方からのお達し」としか言われなかった。
その人物は非常に恐ろしい人物らしく、逆らったらどんな目にあうかわからないという。
この学校に赴任してからこっち、とにかく沢田綱吉には絶体必要以上に関わるなとまわりから言われているにも関わらず、教師は関わってしまった。
関わるなと言われた沢田綱吉とはどんな生徒だろうと興味を持ってしまったのが悪かった。
教師はツナの可愛らしさと可憐さ、それに時々見せる影のある表情に魅せられ、どうしてもツナが欲しくなった。


並盛に来たばかりの教師には、沢田綱吉に関わる事がどういう事なのかよくわかっていなかった。


校長や他の教員がどうしてそんなに怯えるのかもわからなくて、まわりの同僚にどういう事なのか聞いてみたら、どうやら雲雀恭弥という人物が関わっているという。
沢田綱吉はいかにも育ちのよさそうなお嬢様という雰囲気だし、有力者の娘か何かなのでそんな事を言われるのかと思ったが、他の教員達が怯えていた相手はたかが高校生であるらしい。
有力者の娘なら、既成事実が出来てしまった時点で教師の勝ちだった。
ツナを犯している所をビデオにでも納めておけばいい。それでツナは何も言えず教師の言いなりになるはずだし、もし親にバレたとしても、ビデオをネットで公開したら娘は傷ものになると言えば、大抵の親は内々ですませようとする。
どこの誰も娘が乱暴されたなどという事実を公開されたくはないので、口を封じるなど容易い事だ。
並盛中学に来たばかりの教師は、ツナには関わるなと言って校長はじめ全教員に通達したものがたかが高校生という事で、舐めていた。


そう、並盛に来たばかりの教師は、雲雀恭弥の事をよく知らなかった。


もちろん名前は知っている。
校長にも教頭にも学年主任にも同僚の教師達にも聞いていたし、雲雀恭弥には絶体に逆らうなと言われていた。
だが、雲雀恭弥が実際どんな人物でどんな事をしているのかは知らず、並盛の絶体専制君主をたかが高校生と侮っていた。
生徒を守るという名目で雲雀にくってかかった教師を見た雲雀は、鼻で笑った。
この顔でおよそ落とせない女はいないのではないかというほど端正な顔は冷々とした表情で、明らかに年上で、かつ正論を言う教師を馬鹿にしきっているような上から目線。
人が自分にかしずくのが、言う事を聞くのが当たり前だと思っている尊大な態度で教師に向かって言った。

「部外者? この僕が? 君は何を言っているのかな。この学校は僕の学校だ。自分の学校に来て何が悪い。馬鹿は嫌いだ。今すぐ僕の前から消えてよ。綱吉の前で血生臭い事はしたくないからね。綱吉、鞄はこれだね」

そう言ってツナの鞄を持ち上げ机に置いた雲雀をその場で見ていた生徒達は、皆驚いた。
雲雀恭弥といえば、気に入らない人間がいれば即咬み殺し、群れを見ても咬み殺す。
だが、今回はこんな群れのなかにいるのに誰も咬み殺されていない。
雲雀に逆らったような教師も咬み殺されていない。



あの雲雀恭弥が、自分に逆らうものに手を上げなかった。



しかもそれはツナのためだという。
雲雀が大事そうに腕のなかに支えている小さな少女に暴力的な場面を見せたくないために、あの! あの! 雲雀
恭弥が暴力を振るわない。
生徒達は皆固まった。


見るからに雲雀に特別扱いされている沢田綱吉って一体何者?



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