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TOP百合ヒバツナ 恋の歌 恋する十字架14


恋の歌 恋する十字架14
百合ヒバツナ「恋の歌」
オフで完結済み。完売後再録集に番外と一緒に収録。
再録集のお取り扱いはバードEXになります。
こちらはweb版となります。
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大切な思いをかみしめるように、けれど軽やかに、彼女はそう言った。

「僕に会えて、嬉しい? 君は僕に会いたかったの? どうして?」

彼女は雲雀が誤解しそうな事を誤解しそうなあまい表情で
言った。
そんな顔をされると、今すぐにでも抱きしめて、キスして、ふれたい。
けど一度でも彼女の心地よい唇を感じたり、抱きしめたりしたら、話どころではなくなる。
彼女に夢中になって溺れ、肝心の話が出来なくなるような気がする。
髪を撫でながら聞くと少女はふにゃふにゃと蕩けるように笑ってそれが当然とでも言うようにこくんと頷いた。

「はい。あいたかったです。幻覚でも、またあえてうれしいです。好きな人にあえたんですから、嬉しくて当たり前です。ずっとあいたかったです」

ふわふわとして、うっとりと夢見心地な少女は、嬉しそうに雲雀を見つめながらにっこり微笑み、雲雀の言葉に雲雀の望む答えで、答えた。
しかし、幻覚?
雲雀は首を傾げた。
なんだろうか。
彼女はもしやここにいる雲雀を幻覚だと思っている?
何故そんな事に‥‥‥。
雲雀は考えたが、まあいいやとそれを放棄した。
そんな事今は関係ない。
彼女は雲雀にあいたかった。
幻覚でも、またあえてうれしいと言った。
好きな人にあえたんですから、嬉しくて当たり前です。ずっとあいたかったです。とそう言った。
どうやら雲雀は彼女に好かれているらしい。
なら‥‥‥

「ねえ、僕がすき?」

雲雀は少女に聞いてみた。
彼女は何を当然の事をとでも言うような不思議そうな顔をして素直に頷いた。

「だいすきです」

へにゃりと笑う素直な彼女。
やっぱりすごく可愛い。

「僕が好きなら、僕の恋人になるよね」

そう言うと彼女はぱああああっと頬を染め、耳まで赤くしてうっとりと雲雀を見つめたまま頷いた。

「はい。恭弥さんの恋人にしてください」

やはり素直な彼女は凶悪なまでに可愛い。

「で、君は僕の事を幻覚だと思ってるんだよね」

雲雀が確認すると嬉しそうだった少女は突然悲しそうに眉をよせへにゃんとうなだれた。

「いいんです。幻覚でも、また会えたし。俺、本物の恭弥さんには、顔もみたくない位嫌われてるから」

そう言ってぼたぼた涙を流しはじめた。
ひくひく喉をならして大きな瞳からこぼれ落ちる涙。
これは雲雀がこぼさせた涙なのだろうか。
そう思うとどうしてあんな事を言ってしまったのかと言う後悔とともに、くらい悦びが込み上げる。
彼女は雲雀の言った言葉に傷付いて泣くくらい雲雀の事が好きなのだ。


でもこれでは足りない。
もっと欲しい。


それに、泣かせるならこんな風じゃなくてもっと違うなかせかたをしたい。
しかし、とりあえずは、このぼたぼた涙を溢す少女を泣き止ませて、雲雀の事を幻覚とか思い込んでいるその変な思い込みを何とかしないと。
さて、どうしようか。
雲雀は考えながらふとなきじゃくる彼女の唇に目が止まった。
あまかったくちびる。
またたべたい。
雲雀はコンクリートの床に足を投げ出して座り、すんすん泣く少女を見つめ聞いてみた。

「ねえ、君は僕の恋人になったんだから、キスしていいよね」

撫でていた髪をつんつんと引っ張られながらキスしていいよねと聞く雲雀に、少女は泣きながらも素直にはいと頷いた。

「うん。素直だね」

機嫌よく言って雲雀はぐずぐず泣く少女の腕をぐいと引き寄せ、えっとびっくりして涙をのせた瞳をぱちぱちと瞬かせ状況に付いていけてない少女のあまい唇に、自分の唇を重ねた。
柔らかい唇は自分のものと少しだけ温度が違った。
雲雀は熱をわけあうように恋人になったばかりの彼女の唇を唇で触れる。
雲雀の胸に倒れ込むように抱きしめられた少女はこの間抱きしめた時よりも軽くて小さいような気がする。
左腕で少女を抱え、抱きしめながら右手の指先で目元の涙の滴を拭い、濡れた頬に指をすべらせてやはりこの間より少し痩せたふくふくとした頬を撫でる。
指先が頬を撫で、首筋をくすぐると腕のなかの少女が小さく、あまい声を上げる。
首が弱いらしい。
今度はちゃんと息が出来るようにと柔らかく、少しずつ、触れるだけの口付けを繰り返し、唇で唇を挟み、舌で唇を舐める。
ゆっくりとじれったい位丁寧に、息が出来るようにと。
そんな雲雀の口付けにツナはとろんととろけて雲雀の服、胸元にすがりついて口付けを受け入れる。

きもちいい。

すがりついてしがみつく姿はとても可愛くいとしい。
している事はこの間と変わらないのに、彼女に拒否されず拒絶もされない。
雲雀の事だけ見つめて口付けを受け入れて、服にしがみついて雲雀を離すまいとしている。
服なんかじゃなくて、もっと隙間なくくっつけるように背中とか首とかに捕まってくれたらいいのに。
そう思いはしたが、それは後で覚えさせればよい事だ。
そんな事よりも、今はこっち。
いいとけぐあいだ。もういい頃合いかな。
雲雀はふにゃふにゃになりながらも雲雀にしがみついている恋人を感じてそろそろいいかなと思う。
触れるだけのキスもいいけど、雲雀はもっとずっとたっぷりしたキスがしたい。
あの熱い口のなかを味わって、舌で探ってもっと彼女を感じたい。
雲雀はその意思を実行するためにツナの唇をぺろり舐め、柔く甘噛みする。
そのあまい刺激にツナはあっと甘く息を吐き、自然と小さく開く唇。
その隙間から舌を差し入れ、歯列を割って雲雀はツナの熱い、とろりとしたくちのなかを味わう。
熱くて、やっぱりあまい。
とけそうな程の心地よさ。

「っ、ふっ」

恋人がこぼす鼻にかかったあまい声。
柔らかい舌。
ゆっくり、ゆっくり雲雀はツナの口のなかを味わっていたが、それだけでは我慢が出来なくなってきた。
もっと沢山。
くちゅっという音とともに口付けが深くなる。
馴れないツナの唇から飲みきれない唾液が滴り落ち、そして、

どんっ!

今度は胸元を叩かれた。
ここまでか。
雲雀は名残惜しく思いながら唇を離した。
キスもちゃんと教えないと。
もっといっぱい出来るように。
それにしてもこの子はキスの間に息でも止めているのだろうか。
そうだとしたら呼吸困難にもなるだろう。
雲雀がそんな事を考えている間にツナは雲雀から顔を離してぜえはあ言っている。
やはりキスの仕方から仕込まないとダメか。まあ、それはそれでとても楽しい事だ。
こんなになれてないなら、キスの経験だってそうないはずだし。
まあ、僕以外に彼女にキスした人間がいるならそんな人間は咬み殺すけど。
雲雀は物騒な事を考えながら可愛い恋人の背中をよしよしと撫でた。
息止めてたなら苦しかったね。

なでなでなで。

やっぱり恋人っていいな。
キスは出来るし可愛いこの子には触りたい放題。
雲雀は恋人の解釈を若干間違っていた。
恋人だからといって触りたい放題という訳ではないのだが、そこは雲雀恭弥。
彼女は自己完結の女王だった。


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