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TOP青の祓魔師女王陛下の悪魔退治13


女王陛下の悪魔退治13
燐姉さんはアイドルで女王様なお話。

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燐の言葉にそれぞれが適当に返事をしたりしなかったりするのを聞いてから、覚悟を決めた燐は、大地に突き刺していた刀をするりと抜いた。すると、今まで悪魔の視覚、聴覚、すべての感覚と行動を封じていた結界がとけて、燐の力で閉じ込められていた悪魔の姿が現れる。大量の悪魔達と、大地に残る、ゆらりした青の炎。
結界が消えて自由になった悪魔達の前で、ばさりとマントを剥ぎ取ると、風が舞い上がりマントはメフィストの手のなか。
マントの下にはふんわりとしたフリルが多数重なったスカートと、パフスリーブの上着なのだが、妙だった。後ろ姿から見てもどこぞの魔法少女のコスプレに見える。なんだあれは。ツインテールに結わえた長い髪に、細いリボン。あの奥村燐にツインテールとか想像もつかない。
そう思っていた彼等と、燐を見てなぜか固まっている悪魔。
そんななか、燐が腕を一閃。ふわりとふると、その身体から光がこぼれた。ついでに星と花も舞い、キラキラした星がばらばら落ちてくる。当たった星を掴んでみると、それは無駄にでかい宝石だった。
燐は花やら光やら宝石やらを巻き散らかしながら何か―――変身した。
とにかくいきなり変身した。また違う感じの魔法少女っぽい何かに。

「決めポーズ!決めセリフ言ってませんよ」

近くでメフィストの叫び声が聞こえたが、無視された。
獅郎とメフィスト以外は、悪魔も含め、呆然と、ただ呆然と、その光景を見ていた。

「かっ、かみきさん、燐が、燐が魔法少女になっちゃったよおお」
「わかってるわよ。そんなこと」
「いや、これ魔法少女ちゃうくて、あれですやん。どっちかっていうと、あれ、リボキュアのキュアオレンジ、ツナちゃん系ちゃいます?」
「おい、志摩、なんでリボキュアとか知ってるんや」
「見てますさかいに」
「ねっ、姉さんが、姉さんが、姉さんが虚無界に行って魔法少女になって帰って?えっ?悪魔じゃなくて魔法少女?リボキュア?ちょっ、ちょっとまってくれ。今整理するから」
「若先生眼鏡割れてますよ。あと、整理してる時間あれへん思うんですけど」

混乱して口々に勝手なことを言っているが、瞳は燐の後ろ姿に釘付け。前は一体どうなってるんだ。スカート短くないか等々勝手なことを思っている。
後ろからビシバシ視線を感じた燐は、いつも以上にやりにくいと思いながら気合いを入れる。
自分の背後には、守るべきものがある。
メフィストとアマイモンと獅郎がいるとはいえ、燐自身気をつけて戦わなければならない。いつものようにド派手にぶちかましてはいけないのだ。
そう思って、炎を集中させる。
ゆらり、と青い炎。

透明で美しい、澄んだ純粋な青の炎をまとうからだは細く、小さい華奢なもの。


そしてその手に不似合いな刀を持ち、光をたたえた夜空の瞳で一歩も引くことなく目の前のものを見据える。
風に靡くキラキラとした髪はツインテールからポニーテールに変わっている。
青い炎と燐が変身する所を見た悪魔達は、一歩後退る。

「おっ、おまえは、いや、あなたさまは」

上級の悪魔数十体を相手にしても、あくまで余裕の姿勢。目の前の悪魔よりもずっと小さな燐なので、悪魔を見上げているのだが、見られた悪魔は燐に見下ろされている気分になってくる。
この女王のことは、知っている。有名だから、虚無界で知らぬものなどいないだろう。
強く美しい、虚無界の新女王。
いくら上級悪魔でも、おいそれとは会えないその存在。気さくでありながら一方ではサタンの面会すら拒否する気位の高さ。


彼女は、そう、虚無界のアイドル。



そして、悪魔殺しの悪魔。

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