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TOP快新(K新)女体化ジュエルの呪いにご注意を 1


ジュエルの呪いにご注意を 1
呪いのジュエルにご用心の続編で第2部(3部構成)日常変→自覚編。
日常(快斗君はかなりいい思いをしていますが、だからこそすごく不憫)に入る前に、怪盗のモノローグ(?)です。


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追憶の怪盗





―――その瞳に見つめられてしまえば、自身のすべてをあばかれ、そして、奪われていく。





何をしても、どうしてもあらがえない引力。
彼にはそんな魅力があった。
いけないとわかっていながら、惹かれずにはいられない。どうしても欲しいと願わずにはいられない。
惹かれてはいけないのに、惹かれる。
心を制御することなど当たり前に出来るはずなのに、彼を見てしまえば、その存在を認識してしまえば、気持ちや心が乱れてどうすることもできない。


制御できない。


あった瞬間、もっと近づきたいと望む。
わかたれた距離を縮めたいと切望する。
別れた瞬間、またすぐに会いたいと願う。
どうしても、ほしい。
どうしようもなく、なきたいくらいにせつなくて、彼がいなければ飢えて、からからになってひからびてしまうのではないかと思うほどに、彼を求めてしまう。



そんなものが存在するだなんて、思ってもみなかった―――。






*  *  *





黒羽快斗、こと怪盗キッドがどうしても欲しいと願ったのは、随分と厄介かつ手強いなんてもんじゃないくらい手強い相手だった。

なにせ欲した相手は自分とは正反対の存在だったのだ。
快斗は世間を騒がせる世界的にも有名な怪盗で、確保不能、人々をあっといわせる魔法のような方法を使い、どんなものでもあざやかに盗みだす、不可能を可能にする、まるで魔法使いのような怪盗だ。


そんな快斗が、であってしまった。


それはもう、運命としかいえないあのひとに。


いちばん最初は顔をあわすことはなかった。
でも、その存在は自身のなかにしっかり刻みつけられることになった。
とても手強い存在だ、と。
次に会ったのは、ホテルの屋上。
その時はまだ彼が本当は誰で何者なのか知らなかったが、ただ者ではないというのはよくわかった。
本来は高校生であるそのひとは、なぜか縮んで子供の姿をしていたけれど、しかし瞳だけは子供のそれではなかった。
闇夜のなか、煌々とした輝きを放つ瞳はまっくずでにごりがなく、快斗が怪盗として盗みだしてきたどんな宝石よりも輝いていた。
当然だ。
宝石はただの無機物。そこに意思などない。
どれだけ美しく輝こうとも、そこに強い意思やおもいを秘めているわけではない。だが、快斗がこころを奪われたそのひとの瞳には、今まで会った誰にもない、強い意思の輝きがあった。


ひとめみて、背筋が震えた。


天色をした、凄絶なまでにうつくしい、きららかなひとみ。


その時、思った。


どんな宝石よりもうつくしいこの瞳に、自分だけをうつすことが出来たら。この瞳を釘付けにすることが出来たら、と。


きらきら輝くつよくうつくしい瞳。
この瞳を前にしたら、どれほど高価でうつくしい宝石も、霞んでみえる。
どれだけ美しくても、宝石に意思は矜持はない。
強い意思をひめたあの瞳と同じ輝きなど、あろうはずもない。
見ているだけでぞくぞくする。高揚する。
沢山のオーディエンスを前にキッドとして最高にエキサイティングでスリリングな舞台に立っている時と同じくらい、いや、それ以上に胸が高鳴った。心が踊った。
誰も見つけることは出来ないと思っていたキッドをみつけ、小学生の無邪気さを装って可愛らしく声をかけてきたかと思うと、途端に凶暴な瞳でこちらを見据えてくる。
その不敵な瞳と表情といったら、怪盗の頭のてっぺんから爪先まで、雷が落ちたかのような衝撃。
当時の彼は、見た目は普通の、ちょっと可愛らしい容姿をしたちいさな少年だった。
なのに、小学生ではあり得ないような、確固たる意思を宿した瞳と不敵な表情がそれを裏切っていた。
あの瞳に宿る意思の強さと不屈は、一体なんだと思った。
これはただの小僧なんかじゃない。
もっと厄介で、そして楽しいもの。
もしかして、快斗を「本気」にさせることが出来るかもしれないと、そう感じた。
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カテゴリ:快新(K新)女体化
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