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TOPマギ シンジャ(女体化)ジャーファルさんと紅炎氏


ジャーファルさんと紅炎氏
「理想の恋人」本編ボツ原稿です。
シン様出て来ない謎。
本当はこういうのを入れる予定だったのですが、色々あってあきらめました。
こんな感じのを本編で書くかも(シチュエーション違いで)


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「なぜ、こんなことになったんでしょうか」

パーティー会場でにっこり笑顔のなか不機嫌な女性と、これまた不機嫌な男。
男の不機嫌はいつものことなので、女は特に気にしない。彼はだいたいいつもこんな顔だ。一般的には男前といってもいい顔立ちだがいかんせん目付きが最悪だったので、常に人相が悪いといってもいい。
普通の人なら避けるところだが、女は避けもしない。
こっそり文句をたれる女に、男もまた文句を言った。

「私だって不満だ。文句は白龍に言ってくれ。本当なら私が白瑛をエスコートして、白龍が君をエスコートするはずだったのに、なぜ君と一緒なんだ。交換を要求する」

男、名門練家の次期後継者筆頭と目されている練紅炎は視界の端に映る仲の良い姉弟を見て一瞬目元をゆるめた。癒される光景だとでも思っているのだろう。しかしすぐにきりり、と表情をひきしめる。まわりにいた練グループの関係者が数人紅炎から目を逸らし、さりげなくその場を離れた。触らぬなんとかに祟りなしとでも思っているのだろうか。練グループの人達も大変だと女は思った。
女は常日頃から練紅炎よりも厄介だと思う人物としょっちゅう一緒にいるので、紅炎が多少恐ろしかろうが人相が悪かろうが気にしなかった。
そう、シンドバッドに比べれば特に厄介ではない。扱いやすいというわけではないが、ポイントさえ押さえておけばいい。
女―――変装したジャーファルは、だからにこやかな顔をして文句を返す。

「それは私の台詞です。私もあなたみたいに悪目立ちしてる人より白龍君がよかったです。こうなったのもきっと紅炎さんの日頃の行いが悪いからですよ」

正直、練紅炎の隣にいるとかなり目立つ。本人に近付きたいという勇気のあるご婦人はあまりいないが、この男はそれなりにもてるし、経済界では知らぬもののいない存在なので常に注目されている。つまりは本当に目立つのだ。遠巻きにいる人々の視線を一身に集め、目立ちまくっている。
なにせ紅炎が身内以外の女性をパーティーに同伴することはめったにない。
ジャーファルは自分が珍獣でも見るような目で見られていることを自覚していた。
だからこの男に近付くのは嫌なのだ。動物園のパンダ状態だ。
ジャーファルがにっこり笑顔で不機嫌なら、紅炎はいつもと同じ、目付きも悪く不機嫌だった。
彼は心外だとでもいうようにジャーファルに文句を言ってきた。

「悪くないだろ。私は普段から白瑛と白龍に対して真剣に、一生懸命愛を叫んでいるのぞ。白瑛はちゃんとわかってくれるのに、なぜ白龍はあんなにツンデレなんだろう」

練紅炎がツンデレという単語を知っていたことにまず驚きだ。
しかしジャーファル的には白龍がツンデレ以前に問題があった。紅炎は大きな勘違いをしている。

「白龍君にデレなんてないじゃないですか。あなたに対しては常にツンしかありませんよ」

そうだ。白龍にデレなどない。白龍がデレるのは姉上、こと練白瑛と友人達だ。ジャーファルの知る限りデレのなかに紅炎は入ってない。
紅炎はふっと遠くを見つめニヒルに笑った。

「まあそれはともかく、ターゲット、わかるか?」

都合が悪くなったのかそれともデレがないと考えたくなかったのか、話題を変えてきやがったが、ジャーファルはそれについて特に何も言わなかった。

「もちろんです。彼、ですか?」
「紹介の必要は?」
「不要です。それにしてもあなたと一緒なのは最悪目立ちますね。やっぱり白龍君がよかった」

白龍だったらまだマシだったものを空気も読まずにさっさと姉のもとに行くとは。さすがはシスコン。紅炎の何を警戒しているのかわからないけれど、警戒しすぎだ。ちょっとは白瑛を信頼すべきだろう。
目立ちまくっている原因と一緒にいる羽目に陥った白龍に心中シスコンめと呪詛を唱えていると、目立つことには慣れていますな紅炎が相変わらず人相の悪い素の表情をしながらジャーファルを鼻で笑った。

「たとえ俺と一緒でなかったとしても、君自身も目立っているから俺がいなくても悪目立ちだ。結果は変わらない」

この男、自分というものをわかっていない。
わかっているはずだろうけれど、根本的な所でどこかがボケている。シンドバッドと同じ位目立つ存在と一緒にいる女が目立たないはずはない。
シンドバッドの場合はわりとしょっちゅう女連れなのでああまた違う女性を連れているなというものだが、紅炎は違うのだ。
公式の場では身内以外エスコートしない練紅炎が身内以外をエスコートしているという事態はすわ嫁候補かと思われても仕方がない。ジャーファルはこんな男の嫁などごめんだし、相手もそう思うだろう。
そこの所、ちゃんとわかっているのだろうか。
いつもなら、この男もちゃんとわかっているのだ。だが、ジャーファルは紅炎の恋人や妻になりたくて近付く女ではないことと、絶対に紅炎に迫ってきたりしないことで一緒にいてもわりとどうでもいい存在になっていた。つまり、紅炎にとってジャーファルはそこらにある置物のようなものだ。しゃべるし歩くけれど、特に気にするものではない。彼にとっては練白瑛や練白龍抱き枕以下モブ以上の存在とでもいうべきなのだ。
嫁候補的な目で見られているジャーファルが苛立ちながら紅炎ににこりととてもいい笑顔で微笑みかける。
こいつはだめだ。いつもの警戒心がない。

「違いますよ!あきらかにね。あなた自分が誰だかわかってるでしょ。練紅炎なんですよ。ただでさえ目立つ容姿なのにネームバリューまであって最悪です。私練紅炎の連れの女性として覚えられてますよ。正直もう帰りたい」

悪目立ち嫌だ。
シンドバッドはよほどのことがない限りジャーファルを公式な場所に連れて行ったりはしないので、こういう場所で目立つことはない。

「奇遇だな。私ももう帰りたい。白瑛と一緒がよかった」

紅炎もどうでもよさそうな顔をしている。
だいたい一応は女性であるジャーファルに対して他の女性が良かったというのは失礼ではないだろうか。

「あんたマジ最悪ですね」

それが本音でも普通なら隠すだろうが、本音がだだもれだ。

「私の気分も最悪だ。ほらみろ、白瑛にあんなに虫が。白龍ももうちょっと真面目に追い払わないと」

白龍ちゃんと仕事しろとぼやく紅炎に、ジャーファルはため息。

「あんな有象無象どうせあなたの人睨みでどうにでもなるでしょうが」

大抵は練紅炎のヤバい視線に耐えられなくなって逃げ出す。いや、逃げる以前に視線を感じた時点でどこかに消える。ジャーファルだって敵意に溢れた紅炎に睨まれたら逃げ出したくなるだろう。それに逃げもせずにこやかに相手をするのはシンドバッドなのだが、彼は特殊だ。

「てか、このレセプション、あの人いるじゃないですか。なんでこれなんですか。最悪」

ちらり、と見たらシンドバッドがいる。白龍がパートナーでなかったことといい今日は厄日か?

「仕方がないだろうが。白瑛につく悪い虫を全部君に引き受けてもらうためなんだから」

くだらない依頼だ。実にくだらない。こんなんくだらないことに所定の倍の依頼料を払うのだから馬鹿だと思う。
彼は確かに経済界の炎帝だが、馬鹿だ。

「んなもんあなたが睨みつけたら全員いなくなりますよ」

特にジャーファルに頼むようなことではなく、紅炎が普通に睨んだらいなくなる気がする。ジャーファル達に依頼する以前はシンドバッドも真っ青な追い払い方をしていたというのだから今さらだ。





ボツ原稿なのでここで終わるのですが、こういうのを本編で書きたい。



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