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TOP兄と妹が~(ヒバツナ子)兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 12


兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 12
オフ化完結済み。
オフでは完全版ですが、こちらではweb版でとして連載いたします。
書店在庫はバードEX様にございます。


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京子から話を聞いた雲雀も怒りで目の前が真っ赤になった。

新任教師が入る時にはよく調べているはずなのに、よりによってそんな危険そうなものが混じっていたとは。

雲雀は自分の調査の甘さを罵った。

徹底的に調べさせたつもりだったのだが、調べ方が甘かったらしい。

雲雀がむっとするなか、ツナの親友という皮をかぶった狼はなおも続ける。

「もちろん、あのエロ教師とツナ君が必要以上に近付いたりしないように、エロ教師がツナ君に近付かないように、ちゃんと阻止しました。私は役立たずのお兄さんとは違いますから。この私がついているからには、ツナ君に指一本触れさせません」

自信満々に言い切る笹川京子がまぶしい。

そして雲雀相手にここまで言い切ってしまえるのは京子は男前だ。

「相変わらず頼りになるね‥‥」

自分がのんきに風紀の仕事をして痴漢を捕まえられない間も笹川京子はしっかりツナを守っていて、何も出来ずただツナを傷つけるだけの雲雀と違い、やたら頼りになる京子に少し嫉妬しそうになったが、嫉妬するのはすごく悔しい気がして、意地でも嫉妬したくないと思う。

むかつくし、ツナのそばで親友顔してべたべたしてむかつくし、一々生意気だし、本当なら京子もツナに近付けたくないのだが、こうしてツナをさりげなく危険物から守っているので引き離せない。

「もちろんです。私は色々中途半端なお兄さんとは違いますから。ツナ君の事、愛しているので、お兄さんみたいに自分の勝手な都合でツナ君を傷つける事はしませんし」

ちくりと皮肉を言ってやる。

京子はツナに友達以上の感情を抱いている。それは雲雀恭弥と同じだが、京子は雲雀とは違う。

雲雀はツナを好きだが冷たくして突き放し、ツナの事を嫌っているかのような行動を取っているが、京子は好きを隠さない。好きと言うが、その好きのなかにある本当の感情をさとらせないようにしている。

京子はツナとどうにかなるつもりはない。

ツナに好きな人がいて、その人が誰なのか、薄々気付いている。

ツナ本人は気付いていないが、ツナを見続けた京子だからこそわかる。

好きな人を見つめる時のツナの瞳。特別な人に冷たくされた時に見せる表情。

ツナ自身も気付かないそれは、雲雀が普通に優しかったら気付いていたかもしれないが、雲雀が冷たいために気づけないでいるらしい。

悲しそうなツナを見る度に、ツナ君はお兄さんに嫌われているわけではないと何度も言いそうになった。

あの兄は表面上はツンツンしているが、中身はでれでれのめろめろだ。

京子はツナの事が好きで、ツナさえ幸せになってくれればそれでいいはずなのに、ツナを雲雀に渡すのが嫌で何もせず親友という立場に収まっている。

京子的には兄妹で恋人でも本人達が幸せで、二人が納得していたらそれでいいと思う。

でも、京子のなかにあるツナを渡したくないという感情が二人が仲良くなる事を拒絶している。

これがツナ以外の人間なら、兄妹でも何でも自分の好きにしたらいいと言ってる所だが、ツナに対しては無理。

好きな人を取られたくないと思う。

京子は好きだからこそそばにいて優しく接する事を選んだ。報われないとわかっていても好きな事は止められなくて、少しでもそばにいて、恋人が無理ならツナに一番好かれて信用されている親友になりたいと思って自分の感情をおさえつけ毎日ツナの前で微笑んでいる。

雲雀は京子よりも年上のくせに自分の感情を制御出来ずツナに当たり冷たくしている。

京子はそんな雲雀恭弥とは違う。

ツナ君を傷つけてばかりいるあなたとは違うのよ。

京子の言葉に何一つ反論出来ない雲雀は言われた皮肉を無視して、本題に入った。

「じゃあ、その問題の教師を何とかしたらいいわけだ」

教師の移動位簡単だし、咬み殺して学校に登校出来ないようにする事も出来る。

雲雀から軽く言うと、京子むっとしたようだ。

雲雀は京子にむっとされるのは慣れているので特に何とも思わない。

雲雀的には邪魔なら咬み殺してしてから移動させて存在そのものをツナのまわりから排除してしまえばいい。

とりあえずツナにちょっかいを出そうとしたので咬み殺すでは足りない。

とりあえずひどいめにあわせてやらなければ。

ツナにちょっかいを出した教師をどんなめにあわせてやろうかと雲雀が考えていたら、電話越し、京子が雲雀を鼻で笑った。

「何とかする?お兄さん、ぬるいですね。何とかする位では気がすみません。私のツナ君に手を出そうとするなんて。しかもヤツはたちの悪い事に表面上はとてもいい教師に見えるんです。でも、あれには絶体に裏があります。やつは策士です。危険です。お兄さん、私、今日はお仕事なかったからツナ君の補習に無理矢理ついていって一緒に補習受けましたけど、明日は撮影があるので無理なんです。私、お兄さんのぬるい対応では安心なんて出来ません。お兄さんのツナ君に対する愛なんて、その程度なんですね。妹のためなら何でもするみたいな事を言ってましたけど、全然ダメですね。愛が足りないんじゃないですか?」

「なっ!笹川京子、君は、言っていい事と悪い事があるよ。僕ほど綱吉を愛している人間はいない」

昔からずっと妹を愛してきた雲雀だ。

小学校の時にいきなりぽっと出てきた笹川京子とは年忌が違う。

ツナラブ歴=年齢なのだ。

ツナがいない時を狙って京子にシスコンきもいと言われようがシスコンウザいと言われようが相変わらず変態ですねと笑顔で蔑まされようが雲雀はツナが好きだった。

いつもは仲が悪く口もきかない険悪な二人だが、ツナの事になるとギスギスしながらも協力体制をしく。

お互いツナを好きで、ツナを守りたいというその心は一応認めているし、京子は雲雀が役に立たのを一応認めているし、雲雀も京子が役に立つのをしぶしぶながら認めている。

ツナが大事だからこそ京子は親友という立場を守り続け、雲雀は妹に冷たい兄で居続けている。

お互いそれがわかっているからこそ、最も危険だと思う相手が最愛の人のそばにいる事を許している。

雲雀自身、笹川京子にちくちく皮肉を言われた位で諦められるようならもうとっくに諦めているが、諦められないのだから仕方がない。

雲雀に対してシスコンのくせにやる事が甘いとバカにするかのように言う笹川京子にむっとしてツナを愛しているとはっきり言い返した雲雀だが、笹川京子はまったく動じず、やはり雲雀をバカにしているかのような態度。

「は?それは寝言ですか?言わせていただきますけど、私の方がお兄さんよりずっとツナ君を愛してますから」

当然のように言い切った笹川京子に雲雀はむっとした。

ツナを一番愛しているのは雲雀だ。

妹を一番愛しているのはこんなぽっと出の自称親友という妹のストーカーのような人類外天使級の危険人物ではない!

「君っ!今日という今日はもう許さ――」

「うっわぁ、ウザッ。まあお兄さんがウザくてキモいのはいつもの事ですね。そんな事よりツナ君の事です。お兄さんよりウザくてキモい教師の事、どうするつもりですか?」


許さない。咬み殺す。


そう言おうとしたのに途中で言葉を遮られたあげくウザいだのキモいだの言われ、ツナに手を出そうとしているらしい教師の事を雲雀よりウザキモいと雲雀に対してもさりげなくひどい事を言う笹川京子。

反論したら倍になって返ってくるし、こいつにかまっていたら話が前に向いて進まない。

雲雀にはツナの学校を調べたり、ツナが作った夕食を食べたり、ツナがわかしてくれたお風呂に入ったり、明日のお弁当と朝食の下準備をしているツナをさりげなくのぞいてみたりする使命があるのだ。

こんな女にかまって時間を無駄にするわけにはいかない。

雲雀はさっさと話を終わらせるべく、学校の事はすべてまかせるように言う。

「大丈夫。今日すぐに手を回すからもう補習はなくなるはずだ。綱吉にも補習は受けなくていいって言っておいたしね」

ツナの事はちゃんとするがこの女と話していたら血管が切れそうだしむかつくし精神的に疲れるので適当に話を終わらせようとする雲雀に対してか弱い美少女京子は敢然と立ち向かった。

「お兄さん、甘いですね。そんなんだからツナ君をいやらしい目で見るような、あの腐れエロ教師を学校に入れてしまうんですよ。あ、お兄さんもツナ君をエロい目で見てましたっけ?やっぱり変態ですね。キモッ」


続く
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