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TOP兄と妹が~(ヒバツナ子)兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 11


兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 11
オフ化完結済み。
オフでは完全版ですが、こちらではweb版でとして連載いたします。
書店在庫はバードEX様にございます。




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「こんばんは、お兄さん。笹川京子です」

雲雀が電話を取ると、京子は軽やかでにこやかな声で言った。

本当なら口も聞きたくない大嫌いな相手だが、京子の愛するツナに関する事でどうにも我慢出来ない事があったので、八つ当たりと嫌がらを兼ねて雲雀に現状をどうにかさせるために電話したわけだ。

京子はツナによこしまな感情を抱いて、ツナに冷たくして傷つけてばかりいる雲雀恭弥なんて大嫌いなのだが、ツナの身体は守っているし、害虫駆除の役にはたつ。

一番危険なのは雲雀自身だと思っている京子だが、雲雀はツナに関してだけは、けっこうへたれで臆病なので、ツナには手を出す事が出来ないと思っている。

雲雀はツナに嫌われるのが恐いし嫌なので、ツナから迫らない限り、多分雲雀はツナを好きだという感情を我慢するはずだ。

並盛恐怖の帝王とか、並盛の暴君と言われている雲雀だが、妹を前にすると京子が鼻で笑ってしまうほどバカになるし役に立たない。

それこそ雲雀よりも土のなかでうにょうにょしているミミズの方がよほど役に立つと思う位、雲雀は役に立たない気がする。
ミミズはいるだけで土中の窒素を増やし土を豊かにしてくれるが、雲雀に出来る事といえばツナに冷たくする、ツナを突き放す、妹にやましい感情を持っている事を必死で隠す事とかだ。

あとは人の迷惑になる事ばかりしている。

それを考えると、やはり雲雀よりもミミズの方がよほど優秀だ。

京子のなかの雲雀の評価はミミズ以下ゴキブリ並のハエだった。

にこやかな声で挨拶した京子の言葉にトゲを感じた雲雀は携帯を握りしめ、二重人格のエセ聖女がと心のなかで毒吐いた。
ツナには天使の笹川京子だが、雲雀からしたらこの女は聖女の笑顔で毒を吐く二重人格者だ。鬼悪魔だ。

普段は雲雀こそが並盛の悪魔とか魔王と言われて恐れられているのだが、雲雀のなかでは悪魔=笹川京子という図式になっている。

本当の悪魔は悪魔に見えない、まるで天使のような顔をして人々をだまくらかして手玉に取っているはずだ。

笹川京子を見ていると、雲雀はいつもそう思う。

ブラック京子はよこしまな感情を持ってツナに近付いたり、ツナを傷つけようとする人間を見ると発現するらしいが、雲雀以外の人間にその本性をさらす事はあまりない。

ツナに近付けしつこいやつらを徹底的に駆除したりするような仕事全部雲雀にまかせているからだ。
たまに京子もそういう事をする時があるようだが、京子に口撃された男どもは皆揃って再起不能になり女性恐怖症に陥ったらしい。

一部の男性はちょっと特殊な自分の嗜好に目覚めたらしく、笹川京子を「僕の天使」と崇めているらしい。僕の天使ではなく「毒の天死」の間違いだろう。

とにかく笹川京子に罵られた一部の男どもは、「このいやしいブタをもっと罵ってやってください」とか気持ち悪い事を恍惚としながら大真面目に言っていた。

笹川京子よ、一体彼らに何をした。

雲雀は聞きたがったが聞かなかった。聞いたら雲雀も再起不能にされそうな気がしたからだ。

雲雀は携帯を持ち直しながら、京子の言葉に一拍置いてから、頷いた。

「知ってる‥‥」

笹川京子と名乗らなくても着信にあったし声をきいてわかった。

笹川京子は雲雀には苦手な相手だが、草壁に連絡した後で彼女にも連絡しようとしていた。

彼女は毎回ツナに何かあれば雲雀に嫌がらせをしながら、知らせてくる。

誰かがツナにしつこく迫っていたりしたら雲雀に何とかしろと言ってくるし、ツナのまわりにも気をつけてくれている。

正直、雲雀は笹川京子が苦手だったのだが、彼女ほどツナの周囲を冷静かつしっかり観察している女性はいないし何かあったら知らせてもらえるので、嫌な相手だが雲雀は彼女と連絡を取っている。

笹川京子は雲雀に情報をもたらすと同時に、雲雀の心に多大なダメージを与えてくるので、京子に何を言われても大丈夫なように警戒しながら電話越しに身構えなていると、京子が心配そうな声で言ってきた。

「ツナ君、無事帰ってきました?」

最近ツナの通る道に痴漢が出ていると知っている京子は、心配だから家まで送ろうかと言ったのだが、ツナに断られたのだ。ツナを送っていけば、今度は京子が危ないめにあうから絶体にダメと言われ、泣きそうになりながら、京子ちゃんに何かあったら悲しいと言われて京子はツナを送る事を断念した。

「帰ってきたよ」

雲雀にそう聞いた京子はほっとした。

ツナは無事に帰れたのだ。

雲雀の事だからツナには護衛位つけていると思うので大丈夫だと思っていたが、ツナ大事な京子は心配だった。

「無事に帰ったんですね。よかった。ツナ君も無事に帰ってきたし、早速言わせていただきますね。お兄さん、一体どういうつもりなんですか?真面目にやってくれないと困ります」

ツナが無事だった事に安心した京子は、早速苦情を言う。

京子には少し前から気になっている事があって、ずっと気のせいかなと思っていたそれが今日色々あって気のせいではないと確信したので、京子は早速雲雀に文句を言ってみたのだが、雲雀には京子が一体何を言いたいのかわからない。

京子が雲雀に電話をかけてきたという事は、ツナに関する事で文句があるか何かで電話をかけてきたのだろうが、この言い方では雲雀が真面目にやってないるみたいではないか。雲雀はツナな事に関しては常に真面目に取り組んでいる。

そう思いながらも口には出さない。

このウザ女が忌み嫌っている雲雀に電話をかけて来たという事は、それなりの用事があるという事だ。

「‥‥困るって?」

雲雀が聞くだけ聞こうという姿勢をみせ、何かあったのかと問いかけると、笹川京子は絶体にツナに聞かせないような怨念のこもった声で雲雀を呪うように言ってきた。

「お兄さんはツナ君のために学校の教師の事、ちゃんと調べて採用許可してるんですよね。なのに、何ですか、あの教師は」
イライラしたような笹川京子の声。

実際京子はイライラしていた。

雲雀は学校の教員や職員はきちんと調べて厳選しているとか色々言っていたくせに、まったく厳選されてない。

雲雀恭弥のチェック機能は穴のあいたザルだ。

一体どうなっている。

雲雀は学校の教員や職員は厳選しているから安心しなよとか偉そうな事を言っておきながら、一人ヤバいのが混ざっているではないか。

ツナほど魅力的であればまったくその気のない相手を知らないうちに夢中にしてしまうのはよくある事だろうが、教師がそ知らぬ顔をしながらさもいい教師顔をして、教師である特権を生かし、疑う事を知らないツナに教材を運ぶのを手伝ってほしいとか、準備室の整理を手伝ってほしいとか、成績が芳しくないから補習するとか言われて大人しいツナが逆らえるはずはない。

表面上はとてもいい教師という仮面をかぶっも京子にはわかる。

京子のなかの危険レーダーがびんびん反応したからだ。

ここ数日観察してむかむかがたまっていた京子は当然イライラしている。

雲雀は学校の教員や職員については任せておけと言っていたのに全然任せてていられない。

京子が雲雀の許可した教師に対して文句を言うと、ツナが補習を受けた事で色々気になっていた雲雀は即座に聞いた。

「何かあったの?今日あの子が補習したって聞いて驚いたんだけど」

京子は、真剣に、心配そうに言う雲雀にかちんときた。

反応が遅すぎる!

京子はここ二週間ほどむかつく生活をしていたのだ。

ツナが腐れエロ教師に声をかけられたりする度にさりげなく割って入り、ツナが色ボケ教師に呼び出しを受ける度に無邪気な顔をしてツナの隣に居続けた。

京子は呼ばれてもいないのに、ずっとツナにひっついて、腐れ教師の行動をチェックしていたのだ。

ツナを狙う教師は、ツナと二人っきりになりたいらしく、怪しまれないような感じで接し、あの手この手を使ってツナにベタベタしてくる。

京子は何度も思った。


こんな教師寄越しやがって、雲雀恭弥の役立たずめ!



今まさにその怒りが静かに噴出していく京子は、雲雀に向かって淡々と語る。

「何かあったって、当然です。何もないのに私がお兄さんに電話をすると思います?」

可憐な声で淡々と語る笹川京子は何をしているわけでもなく、ただ電話で話しているだけなのに、ものすごい圧力のようなものを垂れ流している。

何もなかった誰がらてめーなんかに連絡するかという雰囲気もりもりで、雲雀は確かにこの女は用事がない限り雲雀には連絡しないだろうと思ったので、頷いた。

「思わないね。で、何があったの?」

雲雀に聞かれた京子だが、ここ暫くで色々ありすぎて、一々あった事を思い出していたら怒りで血管が切れそうになる。

京子は携帯を握り潰さないように気を付けて、雲雀に向かって静かに怒りをぶちまける。

「何があったもなにも、新任のあの腐れ教師、最初は大人しくして様子見みしてたみたいですけど、ツナ君のまわりに特に危険な人物はいないってわかったら、さりげなくツナ君に近付きだしたんですよ。それからジリジリ様子を見ながら近付いて、咎められる様子がないとわかって調子な乗ってきたみたいで。ツナ君が大人しいのをいい事に、一々ツナ君を呼び出したり、ツナ君をかまったり、もう最悪です。あげくにツナ君だけ特別に補習とか言い出して。まったく、冗談じゃないです。私の勘が言ってます。ヤツはツナ君を狙ってます。今日だって、あのエロ教師、ツナ君だけを補習するつもりだったんですよ。私が「私も補習受けたいです」って言って無理矢理押し掛けなかったら、二人っきりだったんですよ!あのエロ教師と数学準備室で二人きり!ありえないわ!」

話しているとどんどん怒りゲージが上がってきた京子はぷるぷると震えている。

震えているとはいっても、寒いわけでも何かに怯えているわけでもない。怒りのために震えているのだ。

しかし怒れるのは京子だけではなかった。


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