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TOP兄と妹が~(ヒバツナ子)兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 10


兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 10
オフ化完結済み。
オフでは完全版ですが、こちらではweb版でとして連載いたします。
書店在庫はバードEX様にございます。



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2章


雲雀は携帯片手に自室のベッドの上にばたりと倒れこんだ。

今さっきまで目の前にいた妹の姿が脳裏をちらつく。

いつもは制服から私服に着替えてからエプロンを着けてキッチンに立っているツナだが、雲雀が先に帰っていた事に焦ったのか、今日は着替える事なく、制服の上からエプロンを身につけていた。

制服の上からエプロンを身に付け遅くなった事を詫び、今すぐ晩御飯の支度をしますと言いながら焦るツナは、まるで予想外に早く帰ってきた夫を前に、まだ何も作ってないと焦る幼妻のような空気が漂っている気がして、正直むらむらした。

ツナが帰ってきた直後は色々と心配事があってそういう事を考える余裕もあたりなかったが、ツナが何事もなく無事に帰ってきて、しかも誰からも告白された様子もなく、痴漢に対する忠告など自分の言いたい事を言った雲雀はふっと気をゆるめ瞬間、愛らしい妹の姿がまるで幼妻のように思えて、非常にヤバくなった。

制服に、ふわふわした新婚風のエプロンを着けてキッチンに立ち、雲雀のために急いで料理を作る様子を目にしてしまえば雲雀のなかにある整然とした風紀はずたぼろのぼろ雑巾状態。

制服エプロンが可愛くもちょっとえろっぽく感じる自分は病気だ。

わかっている。

確かに病気だが、これは恋の病なので自分でも治しようがない。

可愛く可憐なツナは、普段のちょっとした仕草でさえ魅力的で破壊力満点なのだが、不意打ちをくらうとちょっとしばらく精神的に立ち直れない。

夕飯までにこの不安定な精神状態を何とかしないと妹にいかがわしい新婚さんごっこを強要してしまう気がする。

雲雀は可憐なツナの姿にもんもんとしながら手に持っている携帯を持ち上げて、アドレス帳を開く。

雲雀は先程ツナが補習をしていると聞いた。

雲雀が許可した覚えがない補習。

あれは一体どういう事なのかを調べさせるためだ。

雲雀は常にツナの事やツナの学校の事をチェックして問題がないかを調べてはいるが、ツナに補習を受けさせるような教師はいないはずだ。調査のなかに何か洩れがあったのだろうか。

頭のなかで制服エプロンのツナが、お兄ちゃんツナを食べてと言って潤んだ瞳で見つめてきて、こんな展開になったら雲雀はエプロンを脱がさず制服を脱がせて裸エプロンを楽しむべきか、はたまた制服は半分脱がせてエプロンはつけたまま楽しむべきかをつい真剣に考えてしまう。

考えても実行に移すなんて出来るわけがないし、想像しても仕方がないと思うのだが妄想は勝手に暴走する。

エプロンや制服を着ていても、最終的には全部脱いでもらいたいと思いながら妹があらぬ姿で甘えてくるような妄想をして、ふと、こんな事を考えるなんて知り合いの変態妹おたく、六道骸みたいじゃないかと嫌な気分になる。

奴は病的な妹おたくで、自称「恭弥君の親友」だ。ちなみに奴の妹は雲雀と自分の兄である六道骸でいかがわしい妄想をする無類のBL好きだ。

六道兄妹は兄妹揃って変だった。

雲雀は熱くなりかけている自身を鎮めるべく深呼吸する。

呼吸を整えたからといってツナに対して抱いている欲望がどこかにいくわけではない。

呼吸を整えた位で妹に対するいかがわしい願望と欲望がどこかに行くのなら雲雀は何度でも深呼吸するだろう。

今の雲雀はツナの学校の事を調べるよう指示しなければならないのでいかがわしい妄想をしている暇はない。

さっさと妄想を振り払って現状を確認しなければならない。

雲雀は欲望を抑え、手に持っている携帯電話から草壁に連絡をしようとダイヤルしようとしたその時だった。

ぶるるるるる

手の中で携帯が震えた。

着信ディスプレイを見ると、電話をかけてきたのは笹川京子と出ている。

雲雀はこの名前を見てぎくりとして、熱くなりかけた欲望がすっと消えていく。

彼女は雲雀の妹の親友で、ツナに異常なほどの執着を示す、ツナにだけは優しく、ツナに言わせれば「京子ちゃんは天使」だそうだが、雲雀にしてみれば彼女は悪魔だ。

雲雀は何度もツナのそばから追い払おうとしたが、この笹川京子はツナから離れていかなかった。それどころか雲雀の邪な感情を言い当て、にっこり笑顔でツナ君に何かしたら殺しますからと言い切った。

雲雀がたかが笹川京子ごときに殺されるはずがないので鼻で笑ってやったら、この女、自分がツナに好かれていて、ツナに信用されているのをいい事に、雲雀が笹川京子をツナから引き離そうとしたりしたらツナにあることない事吹き込んで、ツナのなかで雲雀を変態にしてやると恐ろしい事を言い出し、この雲雀恭弥を脅迫してきた。

とにかく雲雀は昔からずっと彼女に精神的にいびられ続けている。

この電話は取りたくはない。

だが、雲雀の事をゴキブリかハエのように嫌っている笹川京子が、嫌いな雲雀の所にわざわざ電話を寄越してきたという事は、ツナの事で何か重要な用事があるのだろう。

雲雀もツナの補習件で後から笹川京子に連絡しようとしていた所だし、丁度いいといえばちょうどいいのだが、まだ笹川京子と対決する心構えが出来ていなかったので、何を言われても動じないように心を落ち着け、明鏡止水、賢者の境地で電話を取るのだと自分に言い聞かせ、雲雀は通話ボタンを押した。



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