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TOP兄と妹が~(ヒバツナ子)兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 7


兄と妹がこんなに好きあって何が悪い! 7
オフ化済み。
オフでは完全版ですが、こちらではweb版でとして連載いたします。
書店在庫はバードEX様にございます。



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不安そうにしているツナをちらりと見た雲雀は、ため息をついた。

不安そうにして遠慮がちに雲雀を見つめるツナも可愛らしく、思わず抱きしめて押し倒したくなるが、そんな事出来ないのでぐっと我慢。

どうして妹はこんなにも可愛いのだろうか。

少し一緒にいただけで、もう我慢できなくなりそうだ。

「どう何とかするのかを君が知る必要はない。僕が何とかすると言ったら、何となるんだよ。それにしても、君みたいな子が、どうして僕の妹なのかな」

雲雀は苦しくなりながら、何度も思い、ツナ相手に何度も繰り返した事をまた口にしてため息。

本当に、どうして彼女が妹なのだろうか。

妹なんかじゃなかったらよかったのに。

妹でも、血が繋がってなかったらよかったのに。

雲雀はツナに妹以上の想いを抱いているので、兄妹なら困ると思いながら、またツナを傷つける言葉を口にする。
こう言えばツナが傷つく事がわかっている。

ツナには雲雀がツナを嫌いだから、ツナと兄妹なんて嫌だと言うように聞こえて、何度も言われてきたその言葉にまたぐさりと胸を刺されてしまう。

ツナを想う雲雀は、いつ何時ツナに自分の想いがばれてしまうか不安で、多少優しくしても雲雀がツナの事を好きだと誤解されないように、自分の言葉がツナに誤解されるのを承知の上でツナの心を傷つける事を言う。

雲雀はツナの心を傷つけ、ツナに悲しそうな顔をさせる度に自身のふがいなさや器量のなさやが嫌になって仕方がない。

ずっと優しい兄でいたいのに、雲雀にはそれが出来なくて、冷たくする事でしか自分の理性を保てず、だからといって完全にツナを突き放して手放す事も出来ない。

中途半端な状態で妹としてそばに置いている。

雲雀はツナの事が好きだから、ツナにはそばにいてほしいし、誰にも渡したくはない。

でも、ツナが雲雀に近づくのは危険だから、ツナの身の安全のためにもツナには雲雀に必要以上に近付いて欲しくないのでツナを傷付けるとわかっていてひどい事を言ってしまう。

本当はツナを甘やかして優しくしたい。

朝起きたら隣にツナがいて、雲雀がおはようと起こして仲良く朝ごはんを食べ、学校まで送って、夜も仲良くご飯を食べて、二人でお風呂に入ってツナの身体を洗ってあげて、お風呂から上がったらツナを膝の上にのせて色々お話ししたりテレビを見たりして、夜は抱きあって一緒にやすむ。昔の雲雀とツナのように仲良くしたいけれど、今の雲雀は昔みたいな生活をしていたら間違いなくツナに手を出してしまう。

それでなくてもいい年をした兄妹が抱きあって一緒に寝たり、一緒にお風呂に入ったりしない。

ツナ以外の人間に対して甘やかしたいとか、世話を焼きたいと微塵も思わないし思った事がない雲雀だが、ツナは特別。

雲雀には、ツナは妹ではなく誰よりも好きで、愛すべき相手。

けれど、ツナが雲雀の妹であるというだけで、この想いは許されないという。

ツナに対してよこしまな感情と強い欲望を抱いている雲雀の想いはツナを傷つける。

だから雲雀はツナを突き放すしかない。

案の定、ツナは雲雀がツナみたいな出来が悪くて可愛くないのが妹だという事を嫌がっていると思ったようで、しょんぼりと悲しそうな顔をしている。

瞳の端に涙を浮かべ、小さくなっている姿が痛々しく、雲雀は今すぐにツナを抱きしめて、違うんだと言って誤解を解きたくなるが、何も言わなかった。

ツナはふるふる震える唇を開いて、小さな声で雲雀に言った。

「すみません」

謝る必要なんて何もないツナが、雲雀に謝る。

すべては雲雀が自身を制御出来ないから本来なら謝るのは雲雀の方なのに、ツナはいつも雲雀の理不尽な言い分に対して自分がダメだからだと思って謝ってくる。

その度に雲雀の胸はひどく痛むが、ずきずきと痛む胸を抱えながら雲雀はツナから目を逸らし、何でもない顔をする。

傷つくツナを見たくないから目を逸らした雲雀だが、ツナにしてみれば、ツナなんて雲雀の視界に入れたくないから目を逸らされたのだと思ってまた傷ついて、でも傷ついた自分を出さないように黙って我慢。

雲雀はじっと耐えているツナをこれ以上傷つけたくないからこれで切り上げなければと思いながらも、口が勝手にツナを傷つけるような事を言っていく。

「いいよ、別に。ああ、恥ずかしいから僕の妹だって事は絶対に言わないでよね。君と兄妹だって知られたくないから。せっかく名字まで変えたんだから、しっかり隠しておきなよ」

口から勝手に出た言葉。

自分でもひどい言い方だとわかっている。

だが長年こうした態度を取ってきた雲雀は、優しくしたいと思ってもツナに優しくする事など出来ない。

元々ツナを甘やかして優しく接したい雲雀なので、一度優しくしてしまえばどんどん甘やかしてしまいそうでこわい。

ツナは下を向いたまま瞳を潤ませ、雲雀の言葉にしょんぼりと肩を落とす。

大好きなお兄ちゃんにいつもより沢山話しかけてもらえたのは嬉しかったし、痴漢の事で少しでも気にかけて、心配しともらえたような気がしてが、泣きたくなった。

でも、やっぱり兄は相変わらずツナが妹である事が恥ずかしいのか、ツナの事を認めてくれない。

自分はできが良くて何でも出来る兄と違って何をやらせてもダメなダメツナだし、無理もない。

ツナはそう思った。

しょんぼりしながらまた兄に背を向け、途中で止まっていた夕食の準備。

落ち込んでいても、ツナは夕食を作る。

だって、ツナにはこれしかない。

母である奈々に、毎日ちゃんとお兄ちゃんにご飯を食べさせるようにと言われている。

雲雀は放っておくと勝手に食事を抜いてしまうから、ツナが雲雀と一緒に食事をして、雲雀がきちんとご飯を食べているか監視しなさいと言われている。

一週間に1日は家事をお休みしてもいいという事になっているが、ツナは基本的にご飯を作る事を休まない。

ツナがお兄ちゃんと顔をあわせたり出来るのは食事の時位だし、ちゃんとでも話す事が出来るのも、堂々と兄の前に立てるのもこの時間位。

だから、休みたくない。

普段のツナは、家にいても兄に見つからないよう隠れるように過ごしている。

ツナは兄が何をやっているかおぼろげにはわかっているが具体的に何をしているのかはよく知らない。

でも、兄がとても忙しいらしいという事は知っている。

兄は前々から留守がちで帰りも遅く朝も早いので、ツナが家で兄と顔を合わせたりする事はあまりない。

毎日とても忙しそうにしている兄だが、意外な事に外泊する事はない。

ツナの知る限り、二人暮らしになってから兄が外泊した事は一度としてない。

いつも、どれだけ遅くなっても必ず帰ってきてくれるし、晩御飯は家で食べてくれる。




続く
不器用な倦怠期の夫婦みたいな二人だな。
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