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TOP百合ヒバツナ恋の歌 恋する十字架3


恋の歌 恋する十字架3
百合ヒバツナ「恋の歌」
オフで完結済み。完売後再録集に番外と一緒に収録。
再録集のお取り扱いはバードEXになります。
こちらはweb版となります。

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歌い終わったら、後ろからいきなり誰かに抱きしめられた。
痴漢かと思って暴れて、でも暴れれば暴れるほど抱きしめてくる人の力は強くなるばかり。
強く抱きしめられて痛のと、どうして抱きしめられているのか、誰に抱きしめられているのかわからなくて、怖くて、泣きながらやだやだと言ったら、耳元でびっくりする
位甘い声。

「落ち着いて。ほら、まったく。痴漢じゃなくて僕だよ」

涼やかであまい音楽的なその声には聞き覚えがあった。


ついこの間会ったばかりの人。
もう二度と会えないはずの人。
こんな所にいるはずのない、人。


いつもスポットライトを浴び、拍手と喝采。声援と名誉を欲しいままにする人。


ツナの、憧れの人。


さっきまで、おもっていたその人。
会いたくて仕方がなかったその人が、ツナを抱きしめて、ここに、ツナの側に、いた。

「ひっ、雲雀、恭、弥? うそ、ほんも、の?」

うそだ。
そんなはずはない。
雲雀恭弥がこんな所にいて、ツナを背中から抱きしめているなんて、ありえない。
最近ずっとこの人の事ばかり考えてるから、だからこんなバカな夢を見たのだろうか。
そうだ。これはきっと夢だ。
そうに決まっている。

「ゆめ?」

その人。雲雀恭弥はツナを抱きしめながらツナの手をそっとさすり、その手の上に自分の手を置いて軽く握り、じっとツナを見つめている。
さらりと流れる深い闇を切り取ったような髪と、光を宿す漆黒の瞳。
美しくカーブを描く唇に白い肌。
凛然とした闇の女王のような人。
とても、綺麗な人。
ツナとは違う世界にいて、ツナの前にいるはずのない人。
こんなの、ありえない事だ。
ああ、これは夢に決まっている。
感覚や体温まであるなんて、すごくリアルな夢だ。
ツナがそんな事を考えていると、夢のはずなのにその夢を否定するかのように、耳もとに甘い声でそっと囁かれる。

「ゆめじゃないよ」

信じられないツナがやけにリアルな夢だなと不思議に思って雲雀を見つめると、もう一度、囁くように「ゆめじゃないよ」と言って軽く握られていた手に少し力を込められて、指と指が絡んだ。
手から伝わる体温。
背中に感じるやわらかな感触。
それは驚く程リアルなもの。
「ほ、んも、の?」
びっくりしながらもおそるおそる雲雀を見つめて聞いてみると、雲雀はあっさりと頷いた。
「当然。僕は雲雀恭弥だよ」
自信に満ちた声で、もう二度と会えないのだと悲観したツナの想像などいとも簡単に飛び越え、彼女はツナのそばに、いた。
これはツナの夢ではなく、妄想でもない。どうやらここにいて、なぜかツナを抱きしめたりなんかしている彼女は、本当に本物の雲雀恭弥で、これは現実らしい。
ツナがそれをしっかりと認識した途端、かっと体が熱くなり、何故だか猛烈に恥ずかしくなった。
だって、ツナは雲雀に後ろから覆いかぶさるようにして腕をまわされている。こんなのはまるで抱き締められてるみたいだ。
それがもう、猛烈に恥かしくて、テレくさくて、今の体勢に混乱してくる。
なんで? 
なんで俺、この人に抱きしめられてるんだ!? 
この体勢何!?
なんでこんなに近いんだ!?
近いちかいちかいちかいちかいってば!
それに、これって、なんか、なんか、すごい密着しすぎじゃないか!?
いや、密着するのは嬉しい。恭弥さんをしっかり感じることができて、これが夢じゃないってわかるから、すごく嬉しいんだけど、むっ、胸が。
恭弥さんの、胸、当たってるっ。
きゅうっっと抱きしめられているため、雲雀の豊かな胸がツナの背中で押し潰されて、張りと弾力のある柔らかな感触がする。
女の子同士だから、こんな風にひっつけば胸が当たるなんてよくある事だし、いつもは何とも思わない。
友人のランボは巨乳ともいえる少女で、その彼女によく抱きつかれているので、胸が当たる感触くらい慣れている。
なのに、雲雀の胸が当たるのは猛烈に恥ずかしいし、ドキドキしてくる。
ランボや他の友人相手だと何ともないのに、相手が雲雀だと思うと途端にへにゃへにゃになって、変になる。
顔に熱がたまって、心臓が信じられない位ドキドキして、頭のなかがぐるぐるグラグラする。

「きみ、心臓の音、すごいね。それに目は潤んでるし、顔も真っ赤だけど大丈夫?」

雲雀に近い位置から顔を覗き込まれ、大丈夫と耳元で囁かれるとまた心臓がどくんと鳴った。こんなに近いと余計に落ち着かない。
鼻先がくっつきそう。
吐息が唇にかかるのがくすぐったい。
どうしよう。
なんかへん。

「あ、のっ、恭弥さん。腕、離してくださいっ。顔も、近いですから、お願い、もっと、離れ‥‥」
「やだ」

最後まで言わせて貰えずに遮られた。
本当はツナだってこのままでいたいけど、落ち着かなくて、ドキドキが止まらなくて、どうにも変だし、もっとツナから離れて欲しいとお願いしようとしただけなのに、無駄に終った。

「っ、なんでですかっ」

雲雀に「やだ」と言われて本当は嬉しかったはずなのに、雲雀もツナと離れたくないと、ちょっとは思ってくれているのだと感じて、本当の本当は嬉しかったのに素直じゃない言葉が出てきて、ツナは自分で自分がいやになる。離れたい。でも離れたくない。話してほしい。でも離さないでほしい。
こんなに複雑で矛盾に満ちた気持ち、知らない。
どうしたらいいのかわからない。
自分の感情を持て余して、どうすればいいのかわからないツナは顔を真っ赤にしてうるうると瞳を潤ませながら雲雀を見つめ、いやいやと首を振る。
しかし雲雀は星が輝く夜の闇に似た瞳をすうっと細めツナを見つめてくるだけで一向に離してくれる気配はない。
やだ、そんなに見ないでほしい。
雲雀に見つめられると、どうしてだかすごく恥ずかしいし、どきどきするし、そわそわする。
あんなにも会いたいと願い、その願いが叶って嬉しいはずなのに、許容量を超えた接触に混乱の極みに陥ったツナ
は雲雀の腕から脱出を試みるべく身体を動かしてみる。
しかし動けば動く程雲雀の身体との密着度は上がっていくような気がするし、背中に感じる雲雀の胸はふにふにするしで訳がわからなくなる。

「っ、もっ、離してくださいっ!」

へにゃりと眉を寄せ、真っ赤な顔をしながら困ったように言うツナに、雲雀はむっとした顔をした。
銀河の妖精、雲雀恭弥は自分の腕の中で離してと生意気を言う小動物めいた少女に向かって当然のごとく宣言する。

「いやだ」

それ以外の返事なんて、なかったかのように、きっぱりと言われてしまった。





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カテゴリ:百合ヒバツナ
テーマ:家庭教師ヒットマンREBORN!! - ジャンル:アニメ・コミック
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Comments
2008/07/27
from 柚香 #- URL
!! ランボ登場!
展開が楽しみデス

ヒバリさんの 悪いのは僕 発言。にビックリ
ツナの前ではそんな発言するんですね~vv
シャワールームへGO!
それにしても ツナ かわいい

ムックの続編とかあるんですか? 妄想(幻覚)なんでなんでもアリなトコが 強みですよねー
どんどん やっちゃって欲しいです
2008/07/27
from 浅田 リン #- URL
柚香様
骸様の続編。考えてはいるんですが。
実はサイトのあの骸様のR18の下に予告だけしてます。かけないので放置ですが。
エロは難しいですね。
特に骸様は変態なので(変態って言い切った!)ヘンなプレイしそーで・・・。
もうちょっとエロが書けるようになったらやりたいです。

Wパロシリーズは何か肉色(ハダカ)まみれのような気がします。山獄といいヒバツナといい。
BLで健全?にやっている反動なのでしょうか。
もうシャワールームもチョコプレイも骸様の変態プレイもどんとこーいになってますね。
心が広いです! 柚香様!!
私も出来ればどーんと書きたいです!!

2008/07/27
from 柚香 #- URL
UP 完了しました
サイトのマンガの”B”に入ってます
よかったら見てみてくださいね~
あんまりオチてないオチですが
4コマじゃない方が細かく描けるからその方がいいのかとちょっと後悔中。
2008/07/27
from 浅田 リン #- URL
柚香様
ありがとうございます。
知らなくてもOKです。
浅田は細かい事にはこだわりません(ズボラでおおざっぱなので)
今から送ります。
2008/07/27
from #
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/07/27
from 浅田 リン #- URL
上のコメ様
詳細はそちらで書かせていただきました。
了解です!
ありがとうございます。

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